[フランクフルト 27日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)に対する信頼度は低所得の家計で低く、所得格差の大きい国でこの傾向が顕著との調査結果をECBが27日公表した。
年間収入が2万ユーロ以下の世帯や不平等が大きすぎると感じている世帯ではECB、ユーロ圏の中銀、欧州委員会への信頼度が最も低かった。
一方、ECB、欧州議会、欧州委に対する信頼感は世帯収入が多いほど高かった。
報告書をまとめたECBのエコノミストは「年齢、性別、教育水準、雇用状況の違いに大きく関係している」と指摘。関連度は格差の大きいイタリアで最も強く、格差のより小さいオランダで最も弱かった。
税引き後所得ジニ係数で見た格差と国民がどの程度ECBを信頼しているかとの関係も明らかになった。