[ベンガルール 1日 ロイター] - S&Pグローバルが1日発表した7月のインド製造業購買担当者景気指数(PMI)は56.4と、前月の53.9から上昇し、8カ月ぶりの高水準となった。
インフレ圧力の緩和を背景に需要の改善が続き、新規受注と生産が堅調に推移した。利上げ加速、巨額の資本流出、ルピ―安、世界経済の急激な減速にもかかわらず、インド経済が少なくとも現時点で依然として底堅いことが浮き彫りになった。
PMIは好不況の分かれ目となる50を13カ月連続で上回った。
新規受注と生産の伸びは昨年11月以降で最高。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのエコノミクスアソシエートディレクター、ポリアンナ・デリマ氏は「7月は経済成長加速とインフレ鈍化という歓迎すべき組み合わせが見られた」と指摘。
「品不足が減り、7月の投入価格上昇ペースは11カ月ぶりの低水準、産出価格上昇ペースは4カ月ぶりの低水準となった」と述べた。
7月の外需の伸びは4カ月ぶりの低水準。楽観度は小幅な改善にとどまった。雇用拡大ペースは過去3カ月で最低。
デリマ氏は「需要の改善は力強さを増したが、生産能力に対する圧力が依然として穏やかなことは明らかだ。受注残は小幅な増加にとどまっており、雇用創出も引き続き抑制されている」とした。