[フランクフルト 5日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が5日に公表した、ユーロ圏経済に関する四半期の専門家予測調査(SPF)によると、インフレ率の予想が下方修正される一方、2%の目標の達成時期は後ずれするとの見方が示された。
インフレ率予想は2023年が5.6%と前回調査の5.9%から低下し、24年も2.7%から2.6%へ切り下がった。
一方25年は2.1%から2.2%に引き上げられた。27年までの長期予想は2.1%で変わらず。
コアインフレ率は23年の見通しが前回から上方修正された以外は変わらずだった。
23年の成長率予測は0.6%に引き上げられたが、ECBが予想する1%を大きく下回った。24年は1.4%から1.2%に下方修正された。
今年の失業率予想は6.8%と前回の7%から低下した。実際には6.5%とすでに予想を大きく下回っており、ECBの政策担当者は労働市場が過熱し高インフレが長期化することを懸念している。