[ソウル 8日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)は8日、議会に提出した四半期金融政策報告で、早期の政策転換が通貨ウォンの下押し圧力になる恐れがあるとし、ウォン安リスクに対処する必要があると述べた。
中銀は金融政策を変更する前に、インフレを巡る不確実性や金融不均衡の拡大、不動産市場に関連した信用リスクなどを考慮する必要があると説明した。
「米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げや国内の政策スタンスの早期転換は自国通貨への下落圧力を高める可能性がある」と指摘した。
中銀は先月、3会合連続で政策金利を据え置いたが、引き締め局面が終了していない可能性も示した。
中銀は報告書で、通貨ウォンのボラティリティーは米利上げを受けて昨年序盤から長期平均を上回り、8月以降は、大半の主要通貨よりもかなり高水準だとし、貿易赤字などの国内要因がこのところボラティリティーの上昇に拍車をかけていると分析した。