[ロンドン 7日 ロイター] - 英住宅金融ハリファクスが7日発表した5月の英住宅価格は前年同月比1.0%低下し、2012年12月以来、11年ぶりの下落となった。利上げによる住宅市場への影響が明確になってきた。
5月は前月比では横ばいだった。
ハリファクスの住宅ローン責任者、キム・キネアード氏は、需要が弱まっており、金利上昇によって住宅価格が圧迫されそうだとの見方を示した。
「第1・四半期にみられた一時的な住宅市場の持ち直しが姿を消した。金利上昇の影響が徐々に家計に浸透しており、固定金利の住宅ローンが期日に近づいている世帯は特にそうだ」と述べた。
住宅市場は昨年末、トラス前首相が財源を伴わない減税を発表して金融市場が混乱した影響で弱含んだが、今年初めにやや持ち直していた。