[チューリヒ １０日 ロイター] - スイス国立銀行（ＳＮＢ、中央銀行）のジョルダン総裁は、中銀の目標を上回っているインフレに対処するため政策金利を引き上げる可能性があると述べた。
１０日付のスイス紙「Corriere del Ticino」に掲載されたインタビュー記事で、物価安定に向け０─２％のインフレ目標に中銀がコミットする重要性を強調した。
「ほとんどの中銀が２％程度のインフレ目標を掲げているが、ＳＮＢはやや保守的だ。２％の目標は教義でもなければ、特定の利益団体の意思でもない」と指摘。「インフレ率が目標より高ければ、金融政策は制約的にならざるを得ない」と語った。
スイスが５日に発表した５月消費者物価指数（ＣＰＩ）は前年同月比の伸び率が２．２％に鈍化したが、中銀の目標を依然として上回っている。
市場では、中銀が６月２２日の会合で利上げすると予想されている。