[ハノイ 16日 ロイター] - ベトナム政府は16日、景気減速に対応するため、中央銀行に対し今月の追加利下げを要請したことを明らかにした。
中銀は今年に入り3回の利下げを実施。直近では5月25日に政策金利のリファイナンス金利を50ベーシスポイント(bp)引き下げて5.0%とした。
第1・四半期の国内総生産(GDP)伸び率は3.3%と、昨年第4・四半期の5.9%から鈍化した。主要輸出先の需要低迷のほか、電力不足により製造業が節電対策を迫られた。
政府は声明で「(中銀に対し)今月の利下げで金利水準を引き下げる実際的な措置を直ちに講じるよう」要請したと表明。1─5月の信用の伸びが低すぎるとし、中銀に対応を求めた。
ベトナムの経済成長は信用の伸びに大きく依存しており、中銀は今年の信用の伸びを14─15%とすることを目標にしている。