[ロンドン 21日 ロイター] - 人材コンサルタント会社XpertHRによると、英国企業の労使が3─5月に妥結した賃上げ率(基本給)は中央値で6%と、1991年の調査開始以来最高の水準に並んだ。
賃上げ率は5四半期(ローリングベース)連続で6%となっているが、4月のインフレ率である8.7%を大幅に下回っている。
XpertHRの幹部は「インフレ率は下がり始めているが、依然として賃上げ率を大幅に上回っており、労働者は引き続き実質賃金低下への対応を迫られている」と述べた。
イングランド銀行(英中央銀行)は、賃上げが続けばインフレの抑制が難しくなると懸念しており、22日に13回連続となる利上げを決める見通しだ。