[ムンバイ 22日 ロイター] - 格付け会社フィッチ・レーティングスは22日、今年度のインドの経済成長率予測を6.0%から6.3%に引き上げたことを明らかにした。
第1・四半期の経済成長が力強く、短期的に高成長が続くとしている。
「インド経済は銀行融資の高い伸びとインフラ投資からも引き続き恩恵を受けており、後者からはさらに多くの恩恵が期待される」と指摘。
インド経済は世界貿易鈍化の影響をある程度まで受け、インド準備銀行(中央銀行)が実施した250ベーシスポイント(bp)の利上げの影響もまだ完全には表れていないが、政府による資本支出の拡大、穏やかなコモディティー価格、力強い信用の伸びが投資を支えるとの見方を示した。
「インフレの鈍化もいずれ消費を支える要因になるだろう。家計は将来の収入と雇用について楽観的になっている」とし、モンスーンの見通しとエルニーニョの潜在的な影響が下半期のリスクになると指摘した。
フィッチによると、中銀は当面利上げを停止し、来年初めに利下げに踏み切る見通し。これまでは25bpの追加利上げを予想していた。