[ベルリン 26日 ロイター] - ドイツ連邦銀行(中央銀行)は26日発表した月報で、ドイツ経済は4─6月期にリセッションから脱し、国内総生産(GDP)が「若干増加する」と予想した。
「個人消費は底を打つ見込み」とし、「インフレ率が非常に高い水準にとどまっているにもかかわらず、賃金の大幅な上昇で家計の実質可処分所得は安定している」と指摘した。
ドイツ経済は昨年第4・四半期、今年第1・四半期と「景気後退」と定義される2期連続のマイナス成長を記録した。
連銀は、工業部門が需要の継続的減退をエネルギー価格の低下、供給網混乱の是正、受注残の消化で克服することが可能で、それが第2・四半期の回復を支援すると指摘した。
2023年のGDP(日数調整後)は0.3%減、24年は1.2%増、25年は1.3%増と予想。「ドイツ経済は過去3年間の危機からようやく回復しつつある」と述べた。