[イスタンブール 25日 ロイター] - トルコ中央銀行は25日、輸出・投資・農業向けを除くリラ建て企業向け融資について、月間の伸び率の上限を従来の3%から2.5%に引き下げたと発表した。政策簡素化プロセスを補完する。
中銀は先週の金融政策決定会合の後、政策の簡素化プロセスを段階的な形で継続すると表明。金融引き締めを支援するために、信用引き締めと量的引き締めを決定したと説明した。
こうした措置の一環として、為替変動から守られた銀行口座の預金準備率を15%にすると21日に発表した。
25日には自動車ローンの伸び率の上限を従来の3%から2%に引き下げる一方、一般ローンは上限を3%に据え置くとした。
またインフレの抑制と内需の均衡を図るため、クレジットカードによる現金引き出しと当座借越勘定に適用される月利の上限を2.89%に引き上げた。
輸出ローンや投資ローン、地震被災地向けローンは銀行の与信制限措置から除外される。
輸出企業の資金調達を支援するために1日当たりの再割引限度額を15億リラに引き上げた。
シムシェキ財務相は25日、今回の中銀の措置について、経常赤字とインフレを中期的に抑制することが狙いだと説明。「限られた資源を引き続き輸出と投資に振り向ける」とツイッターに投稿した。