[サンティアゴ 8日 ロイター] - チリ国家統計局が8日発表した7月消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率は6.5%と6月の7.6%から伸びが鈍化した。鈍化傾向が続いているが、中央銀行目標の3%は依然大きく上回っている。
前月比では0.4%上昇、ロイター調査によるエコノミスト予想は0.3%上昇だった。
対象12部門中6部門が上昇、特に食品、娯楽、文化が伸びた。一方、衣料と履物、機器と家庭修繕は前月比で下落した。
中央銀行のコスタ総裁は7月、インフレ率を目標範囲に収める課題は「まだ終了していない」と述べた。
パンテオン・マクロエコノミクスの中南米担当チーフエコノミスト、アンドレス・アバディア氏は「タイトな金融環境や依然低水準の原材料価格の影響が遅れて現れ、インフレ制御につながっている」と述べた。
また、コアインフレ率の鈍化は遅れているが、「労働市場の冷え込みに伴い今後3─6カ月の間に大きく下落するだろう」と述べた。