[上海 17日 ロイター] - 中国の主要国有銀行は今週、人民元の急速な下落を食い止めるため、オンショアとオフショアのスポット市場でドル売り・元買いに奔走したもようだ。複数の関係筋が明らかにした。
国有銀行は自ら取引したり顧客の注文を執行したりすることもあるが、元が現在のように圧力を受けている際は中国人民銀行(中央銀行)の命令で行動することが多い。
上海のあるトレーダーは「国有銀行のドル売りは元安ペースを遅らせるための新常態(ニューノーマル)となっている」と語った。
2人の関係筋は17日、国有銀行の海外支店が今週、ロンドンとニューヨークの取引時間中にドルを売っていたもようだと明らかにした。
このようなドル売りはオフショア元の下落を抑制し、オンショア元との大幅な乖離を防ぐ可能性がある。
元は対ドルで今月に入ってから約2.4%、年初来では6%それぞれ下落。0442GMT(日本時間午後1時42分)現在、オンショア元は1ドル=7.3145元。直近のオフショア元は7.3400元で取引されている。
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