[台北 3日 ロイター] - 台湾中央銀行は3日、今年上半期に外国為替市場への介入で差し引き8億8000米ドルを売却したことを明らかにした。景気低迷に対応する中、スムージングオペを継続した。
昨年は台湾ドルを防衛するため、差し引き130億米ドルを売却。2021年は差し引きで91億2000万米ドルを買い入れていた。
台湾ドルは今年、対米ドルで約5%下落している。
中銀は立法院(議会)への報告書で今年下半期に景気上向くとも予想。インフレ圧力が来年に向けて低下する可能性があるとの見方を示した。
中銀は先月、政策金利の据え置きを決定。今年の経済成長率予測を下方修正したが、来年は回復を見込み引き締めバイアスを維持した。