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NY市場サマリー(10日)ドル安・ユーロ高、利回り低下 株3日続伸

発行済 2023-10-11 07:27
更新済 2023-10-11 07:36
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<為替> ドル安・ユーロ高となった。米連邦準備理事会(FRB)高官によるハト派的な発言や中国による景気刺激策への期待から米債利回りが急低下したことを受けた。

米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は10日、FRBは「これ以上利上げする必要はない」という見解を示した。また、これまでの利上げで米経済が減速しインフレ率が鈍化しても、リセッション(景気後退)に陥ることはないとみているとした。

これを受け、ドルが下落。米10年債利回りは9日に付けた高水準の4.887%から4.618%に急低下した。

FXストリートのシニアアナリスト、ジョセフ・トレビサニ氏は、ボスティック総裁の発言はイスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの紛争を受けたものと指摘。「中東情勢が悪化すれば金利を引き下げるという、危機に対するFRBの典型的かつ標準的で歴史的に繰り返されてきた対応を見ることになる。FRBが世界観に中東情勢を考慮に入れることはほぼ予想できるし、それによって金利が引き下げられる」とした。

ユーロ/ドルは0.3%上昇の1.0604ドル。一方、ドル指数は0.19%安の105.75。一時今月の最安値を付けた。

ブルームバーグは、中国が2023年の財政赤字拡大を容認することを検討しており、経済成長率目標を達成するため新たな景気刺激策の準備を政府が進めていると報じた。政策当局は水利事業などインフラ整備に向け少なくとも国債1兆元を追加発行する可能性について話し合っているという。

円は対ドルで0.13%安の1ドル=148.68円。共同通信は10日、日銀が2023年度の消費者物価上昇率の見通しを、7月に示した前年度比2.5%から3%近くに上方修正する検討に入ったと報じた。これを受け、円が一時買われたが、その後反転した。

イスラエルの通貨シェケルは1ドル=3.9550シェケル。9日に付けた約8年ぶりの安値からやや回復した。

伝統的な安全通貨であるスイスフランは0.21%安の1ドル=0.9045フラン。英ポンドは0.40%高の1.2286ドル。

<債券> 米債利回りが低下し、2年債利回りは1カ月ぶりの低水準を付けた。中東での紛争継続を背景とする安全資産への資金流入に加え、米利上げ終了の可能性を示唆するFRB当局者のハト派発言を受けた。

9日の米債市場は祝日で休場だったため、10日は週末のパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃や一連のFRB当局者による発言が初めて反映された。

指標10年債利回りは7月中旬以降で最大の低下幅を記録。2年債利回りの低下幅は8月下旬以降で最大となった。

イスラエルは10日、パレスチナ自治区ガザに過去最大規模の空爆を行い、ガザ地区との境界を掌握したと発表した。

午後の取引で、米10年債利回りは一時1週間ぶりの低水準を記録。終盤は12.5ベーシスポイント(bp)低下の4.657%となった。

米30年債利回りは11.2bp低下の4.831%。8月下旬以来の大幅な低下となった。

米2年債利回りは9.1bp低下の4.982%。一時1カ月ぶりの低水準となる4.926%を付けた。

2・10年債の利回り格差は一時マイナス34.2bpとマイナス幅が拡大した。終盤はマイナス32.10bp。

米ダラス地区連銀のローガン総裁は9日、最近の米長期債利回りの上昇と金融情勢の引き締まりは急速ではあるが、「秩序だった」ものであり、FRBによる追加利上げの必要性を低下させる可能性があると述べた。

また、米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は10日、FRBは「これ以上利上げする必要はない」という見解を示した。また、これまでの利上げで米経済が減速しインフレ率が鈍化しても、リセッション(景気後退)に陥ることはないとみているとした。

CMEのフェドウオッチによると、米金利先物市場が織り込む11月の利上げ確率は13.7%、12月の利上げ確率は27.5%。1週間前はそれぞれ28%、40%だった。

米財務省が10日に実施した460億ドルの3年債入札は需要が低調だった。最高落札利回りは4.740%と入札締め切り時に予想された約4.723%を上回った。応札倍率は2.56倍と先月の2.75倍や平均の2.69倍を下回った。間接入札者の落札比率は56.0%と前回の57.7%や平均の63.8%を下回った。

<株式> 3営業日続伸。FRB当局者によるハト派的な発言を受け、米債利回りが急低下したことが背景にある。投資家は中東情勢を注視している。

前日のFRB当局者発言に続き、アトランタ地区連銀のボスティック総裁は10日、FRBはこれ以上利上げする必要はないという見解を示した。また、これまでの利上げで米経済が減速しインフレ率が鈍化しても、リセッション(景気後退)に陥ることはないとみているとした。

イスラエルは10日、パレスチナ自治区ガザに過去最大規模の空爆を行い、ガザ地区との境界を掌握したと発表した。

パレオ・レオンのマネジングディレクター兼共同最高投資責任者、ジョン・プラビーン氏は、投資家が米国債利回りの動向を注視しながら中東情勢にも同時に目を向けていると指摘。この日はFRB当局者のハト派発言が株価を支え、中東情勢を巡っては楽観的だったが、同地域の他の国に戦闘が拡大するなどすれば見方が変わる可能性があると述べた。

S&P500の主要11セクターのうち10セクターが上昇し、公益事業が上げを主導。一方、前日に3.5%上昇していたエネルギーはこの日は小幅安で引けた。

CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む11月と12月の金利据え置き確率はそれぞれ約86%、73%となっている。

市場の関心は週内に発表の卸売物価指数(PPI)、消費者物価指数(CPI)と連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に向けられる。

個別銘柄では通年の利益見通しを引き上げた飲料大手ペプシコが1.9%高。同業のコカ・コーラも2.2%上昇した。

トゥルイスト・フィナンシャルは6.6%急伸。保険ブローカー部門をプライベートエクイティ(PE)のストーン・ポイントに約100億ドルで売却する方向で協議していると伝わった。

新興電気自動車(EV)メーカーのリビアン・オートモーティブも4.6%高。UBSが投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に引き上げた。

<金先物> 金塊先物相場 は、中東情勢の悪化を受けた安全資産としての金の買いに支えられ、3営業日続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前日比11.00ドル(0.59%)高の 1オンス=1875.30ドル。

<米原油先物> 地政学リスクの高まりを背景とした供給不足への懸念が幾分和らいだことで、3営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値(終値に相当)は前日比0.41ドル(0.47%)安の1バレル=85.97ドル。12月物は0.47ドル安の84.13ドルとなった。

パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルとの戦闘は10日、4日目に入った。関係筋によると、双方の衝突でガザに近いイスラエルの港湾都市アシュケロンとその石油ターミナルが閉鎖されたもよう。ただ、原油輸出が大きく落ち込むような兆候は見られないとして影響は限定的との見方が広がり、ひとまず持ち高を手じまう動きが台頭した。

一方、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル紙(電子版)は8日、イランがハマスによるイスラエル攻撃計画の立案を支援していたと報じた。イランの関与が明らかになれば、大規模な地域紛争に発展し、エネルギー供給が混乱するとの警戒感も根強く相場の下値を支えた。

ドル/円 NY終値 148.70/148.73

始値 148.94

高値 149.11

安値 148.55

ユーロ/ドル NY終値 1.0603/1.0607

始値 1.0591

高値 1.0619

安値 1.0573

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 88*25.50 4.8379%

前営業日終値 87*10.00 4.9420%

10年債(指標銘柄) 17時05分 93*28.00 4.6571%

前営業日終値 92*30.00 4.7820%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*01.50 4.6140%

前営業日終値 99*14.75 4.7480%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*01.88 4.9675%

前営業日終値 99*27.25 5.0790%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 33739.30 +134.65 +0.40

前営業日終値 33604.65

ナスダック総合 13562.84 +78.61 +0.58

前営業日終値 13484.24

S&P総合500種 4358.24 +22.58 +0.52

前営業日終値 4335.66

COMEX金 12月限 1875.3 +11.0

前営業日終値 1864.3

COMEX銀 12月限 2195.3 +2.9

前営業日終値 2192.4

北海ブレント 12月限 87.65 ‐0.50

前営業日終値 88.15

米WTI先物 11月限 85.97 ‐0.41

前営業日終値 86.38

CRB商品指数 279.8702 ‐0.2401

前営業日終値 280.1103

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