Jorgelina do Rosario Elisa Martinuzzi
[マラケシュ 14日 ロイター] - ウクライナのマルチェンコ財務相は14日、ロシアとの戦争が長引くにつれて主要支援国の関心が自国の選挙や中東情勢に移っており、必要な資金援助を確保するのが難しくなっていると、ロイターに対し語った。
モロッコのマラケシュで開かれた国際通貨基金(IMF)・世界銀行の会議の合間に「パートナーの間に疲れや弱気が感じられる。戦争について忘れたいのだろうが、戦争はまだ全面的に続いている」と強調。
ウクライナは支援を提供するようパートナー諸国を説得するために、4月に開催された前回会合に比べ2倍の努力をしていると述べた。
ウクライナは2024年に430億ドルの財政赤字が見込まれ、欧米からの支援確保が必須だ。今回のIMF・世銀会合は、参加者が開催地に向かう最中にイスラエルとイスラム組織ハマスの紛争が勃発した。
マルチェンコ氏は「地政学的な変化と各国の内政」が支援意欲を減退させていると述べ、来年の米国や欧州連合(EU)の選挙を挙げた。