Stefanno Sulaiman Gayatri Suroyo
[ジャカルタ 1日 ロイター] - インドネシア統計局が1日発表した10月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比2.56%と、9月の2.28%から小幅に加速した。
ロイターがまとめた市場予想の2.60%をわずかに下回り、中央銀行の今年の目標レンジ(2─4%)内に収まった。
ただ、一部のアナリストはルピア安がさらに進行すれば追加利上げが実施される可能性が高いと指摘している。
変動の激しい食品価格と統制価格を除くコアインフレ率は1.91%で、9月の2%から小幅に鈍化。市場予想は2%だった。
10月は米、鶏肉、たばこ、家賃が上昇した。
インドネシアのインフレ率は、政府が補助金付き燃料の価格を引き上げたことを受け、昨年9月に6%近くまで上昇したが、その後は鈍化している。
市場では、米金融引き締めや中東、ウクライナの紛争を背景にリスク回避姿勢が世界的に強まっており、ルピアは0500GMT(日本時間午後2時)時点で0.4%安の1ドル=1万5945ルピアと、2000年以来の安値近辺で取引されている。