[香港 2日 ロイター] - 香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)は2日、米連邦準備理事会(FRB)の決定に合わせ、政策金利の基準金利を5.75%で据え置いた。
FRBは10月31日─11日1日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25─5.50%で据え置いた。決定は全会一致で、2会合連続での利上げ見送りとなった。
香港は香港ドルHKD=D3を1米ドル=7.75ー7.85香港ドルの範囲に抑える「ドルペッグ制」を採用しており、金融政策を米国に連動させている。
HKMAは米国の利上げサイクルが終了したかを判断するのは時期尚早だとし、高金利環境が当面続く見通しだとした。
「香港ドルのレートは安定しており、香港ドルの銀行間取引金利は当面高止まりする可能性がある」と指摘。金融当局は今後も円滑で秩序だった方法で政策運営を行うと説明した。
不動産購入や住宅ローン、借り入れなどを行う際に関連リスクを慎重に評価する必要があるとも指摘した。
HSBCホールディングスもHKMAの決定を受けて香港の貸出金利を5.875%に据え置くと発表した。