Ece Toksabay Nevzat Devranoglu Tuvan Gumrukcu
[アンカラ 2日 ロイター] - トルコ中央銀行のエルカン総裁は2日、今年と来年の年末インフレ率見通しをそれぞれ65%と36%に引き上げ、緩やかな金融引き締めを継続すると表明した。
3カ月前の前回インフレ報告ではそれぞれ58%、33%と予想していた。
エルカン氏は講演で「高くて不安定なインフレを抑制するのは長く困難なプロセスだ。ディスインフレを確実にするため、断固とした態度で、利用可能なあらゆる手段を活用し続ける」と述べた。
インフレ報告を公表した記者会見では、インフレ率が来年5月に70%-75%程度でピークに達した後、ディスインフレが始まるとし、目に見えて改善するまで金融引き締めは続くと指摘した。
ブルーベイ・アセット・マネジメントのシニアストラテジスト、ティモシー・アッシュ氏は中銀について「メッセージはかなり一貫している。引き締めをしている中銀を信頼してほしいというものだ」と語った。
エルカン氏は、インフレ高進は同時に起こった複数の大きなショックによるもので、それらのインフレへの影響はほぼ終了したとし、中銀は5%の中期目標は維持していると述べた。
0921GMT(日本時間午後6時21分)時点で、トルコ通貨リラは小動きの1ドル=28.3460リラ。年初来では約33%下落している。