[エルサレム 26日 ロイター] - イスラエルの戦時内閣に参加しているガンツ前国防相は26日、ネタニヤフ首相に対し、戦時予算に戦費や経済対策費以外の資金を盛り込むべきではないと主張、連立政権を維持するための費用は全て除外すべきだと訴えた。
ネタニヤフ首相は昨年、連立政権を樹立した際、連立相手のユダヤ教超正統派の政党や極右政党に補助金を支給することに同意していた。
ガンツ氏は野党から戦時内閣に参加。ネタニヤフ氏への批判をためらっておらず、戦時内閣の危うさが浮き彫りになっている。
ガンツ氏はネタニヤフ氏に宛てた書簡で、予算案が修正されなければ同氏の派閥が「反対票を投じ、次の措置を検討する」と表明。
首相府は、問題になっているのは予算全体の1%前後として、ガンツ氏の批判に反論。27日に予算案の採決を行う方針を示した。