[モスクワ 24日 ロイター] - ロシア全体で今年不足している労働者の数は約480万人に上り、来年も深刻な不足状態が続く──。日刊紙イズベスチヤが24日、ロシア科学アカデミー傘下の研究所の調査結果や専門家の見方として伝えた。
昨年2月にロシアがウクライナに侵攻して以来、多くの労働者が軍に招集された上に、戦争反対者や兵役に就かされるのを恐れる人々が、高度な技能を有するIT技術者を含めてロシア国外に脱出したことが影響している。
イズベスチヤによると、人手不足は昨年と今年に急拡大し、特に運転手と店員の求人件数が多い。
同紙が引用した公式データに基づくと、今年半ば時点で労働力人口に占める不足率は前年同期の5.8%から6.8%に上昇。この数字を当てはめると、国内で不足する労働者は480万人前後に達する。
また専門家の話では、工場労働者や技師、医者、教員その他専門職の補充はとりわけ難しいため、来年も人手不足は解消されないだろうという。