Neil Jerome Morales Mikhail Flores
[マニラ 5日 ロイター] - フィリピン統計局が5日発表した2023年12月の消費者物価指数(CPI)は前年同期比3.9%上昇した。伸び率は約2年ぶり低水準となったが依然中銀の目標範囲を超えており、早期の利下げ観測は後退した。
CPI上昇率は11月の4.1%を下回り、3カ月連続で鈍化した。
2023年の平均インフレ率は6.0%で、中銀目標である2─4%を大きく上回っている。
ロイター調査でエコノミストは12月のインフレ率を4.0%と予想していた。
変動の激しい食品とエネルギー価格を除いたコアインフレ率は4.4%だった。前月は4.7%だった。
インフレ鈍化の主要因の一つとなる食品価格の伸びは11月の5.8%から12月は5.5%に低下した。