Kiyoshi Takenaka
[輪島市(石川県)/東京 7日 ロイター] - 能登半島地震は発生から7日目を迎え、最大震度7を観測した石川県では死者が100人を超え、126人まで増加した。みぞれ交じりの雨が降り続き、予報によるとこの後雪に変わる。県内では多数の建物が倒壊、道路が寸断され、孤立集落も発生。222人の安否が分かっていない。
大規模な火災が起きた輪島市では7日、倒壊した建物を雨が打ち付ける中、警察や消防、自衛隊が捜索・救助活動を続けた。観光地として有名な「朝市通り」の避難所には、700人以上が今も避難している。市内の一部で電力が復旧したため、避難所を離れた人もいるが、なお満員状態だという。同日朝時点で水道は復旧していない。
石川県によると、7日午前9時現在、輪島市で69人、珠洲市で38人、穴水町で9人、七尾市で5人、能登町と志賀町で各2人、羽咋市で1人の死亡が確認されている。6日午後2時時点で366の避難所に3万0730人超が避難。道路の断絶で輪島市、珠洲市、七尾市、穴水町、能登町、志賀町では孤立集落が発生し、支援物資が届きにくい状況にある。
金沢地方気象台の予報では、石川県の雨はこの後雪に変わり、8日まで降り続く見通し。
防衛省によると、自衛隊は約5400人が救助や捜索など震災対応に当たっている。