David Lawder
[ワシントン 8日 ロイター] - イエレン米財務長官が10日、大統領選候補指名争いが始まるのを控え、東部マサチューセッツ州ボストンのコミュニティ・カレッジを訪れて演説を行う予定だ。バイデン政権下で施行されたインフレ抑制法に盛り込まれた、クリーンエネルギーを導入すれば税控除を受けられる制度の利点を広く訴えるのが狙い。
バイデン大統領にとって、高インフレが続く中での経済政策運営は有権者の信認を得る上で重い課題となっており、イエレン氏は昨年11月30日にも、同法に基づいて税制優遇を受けている南部ノースカロライナ州のリチウム処理プラントを視察したばかり。
財務省によると、イエレン氏はボストン遊説で「インフレ抑制法を通じて家計の光熱費や各種経費を抑えたり、住まいの電化やエネルギー効率化のようなクリーンエネルギーの成長分野で大学卒でなくても高収入が得られる道を用意したりするバイデン政権の取り組みについて意見を交わすつもりだ」という。マサチューセッツ州のマウラ・ヒーリー知事とボストンのミシェル・ウー市長も同席する。