本日、アルゼンチン上院は、ハビエル・ミレイ大統領の経済改革アジェンダにとって極めて重要な拡大法案の審議を開始した。議会棟の外では抗議デモがエスカレートしており、法案への反対が広がっている。
上院は法案をめぐって大きく意見が割れており、長期討論の準備をしている。数回の修正を経て4月に下院を通過した法案は、今、上院での重要な投票に直面している。
政府は衆参両院で少数派を占めているため、少なくとも法案の予備承認を得るために積極的に支持を求めている。この法案には、公企業の民営化、大統領への特別権限の付与、投資促進策などさまざまな施策が盛り込まれている。
結果は不透明で、地元議員やメディアは互角の採決になると予想しており、上院を主宰する副大統領に決定権が委ねられる可能性もある。政府寄りの保守派議員であるグアダルーペ・タリアフェリ氏は、状況は36票ずつで均衡していると表明し、副大統領によるタイブレークの可能性を強調した。
第一次野党である左派ペロニストブロックは、違憲のレッテルを貼ったこの法案を否決する意向を表明している。ウニオン・ポル・ラ・パトリア連合を代表するホセ・マヤンスは、地元テレビでこの姿勢を伝えた。
対立的なスタイルと議会批判で知られるミレイ大統領は、アルゼンチンが直面している深刻な経済問題に対処するために不可欠と考えるこの法案の成立に大きな賭けをした。アルゼンチンは、年間300％近いインフレ、制限的な資本規制、外貨準備高の減少、多額の債務負担に苦しんでいる。
与党ラ・リベルタッド・アバンザのバルトロメ・アブダラ上院議員は討論の中で、アルゼンチン人の犠牲を強調し、法案可決による前進への前向きな一歩に期待を表明した。
上院が夕方まで審議を続けるなか、社会団体や労働組合を含む数千人の抗議者が議会の外に集まっている。国民が改革案への不支持を表明する中、機動隊との衝突も報告されている。
ラ・リベルタッド・アバンザのフランシスコ・パオルトローニ上院議員は、長時間の審議が予想されることに言及し、上院が行き詰まりを解消するために努力する中、傍聴者はこれから長い夜になることを覚悟すべきであると示唆した。
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