6日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい
・今日も日経平均型が優位、17000円接近で強弱感も
・ドル・円は103円41銭付近、ドル下げ渋りも、ポンド一段安に警戒
・LINE、アスクルなど16社の目標株価変更
■今日も日経平均型が優位、17000円接近で強弱感も
日経平均は続伸96.70円高の16915.94円(出来高概算9億1000万株)で前場の取引を終えている米国市場ではNYダウが3日ぶりに反発原油高のほか、9月ISM非製造業景況指数や製造業受注指数が予想を上振れたことが好感された年内の利上げ観測が高まったものの、これを嫌気することなく金融セクターに買いが広がったことは評価材料にまた、為替相場は1ドル103円台半ばと1ヶ月ぶりの円安水準となるなか、買い優勢の展開となった
16900円を回復して始まった日経平均は、その後もじりじりと上げ幅を広げており、一時16971.28円まで上昇その後は17000円接近で戻り待ちの売り圧力も意識されるなか、前引けにかけて上げ幅を縮めている東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が59%を占めている規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも上昇しているが、大型株指数の強さが目立つセクターでは鉱業が上昇率トップ保険、石油石炭、海運、銀行、証券が堅調一方で、サービス、小売、食料品が小安い
日経平均はマドを空けての上昇となったが、さすがに節目の17000円接近では戻り待ちの売り圧力が警戒されやすいようであり、もち合いレンジの上限でもあるため、いったんは達成感も意識されやすい水準であろう週足の一目均衡表では雲下限が上値抵抗として意識されるなど、テクニカル面でも手掛けづらさがある円相場は1ドル103円40銭辺りと、朝方からは若干円高に振れていることも模様眺めムードにつながっていると考えられる
一先ずもち合いレンジ上限レベルでの底堅さが意識されるようであれば、センチメントは改善傾向につながろう小幅ながらも銀行株が全般堅調に推移していることは安心感につながる指数インパクトの大きいところでは、ファナック (T:3963)、ファーストリテ (T:6531)、ソフトバンクグ、京セラ
、NTTデータ、アルプス電などが指数をけん引しており、本日も日経平均型優位の相場展開となっているそのため、新興市場の中小型株については物色対象は広がりづらく、一部の材料株等に短期資金が集中する格好になりそうだ
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は103円41銭付近、ドル下げ渋りも、ポンド一段安に警戒
6日午前の東京外為市場では、ドル・円は弱含みドルが買われやすい地合いは続いているが、ポンド売りに反応したリスク回避的な動きでドルは下落した5日に発表された9月ADP雇用統計は市場下振れとなったが、7日の9月米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びは想定通りの内容が見込まれるまた、9月ISM非製造業景況指数(総合)の大幅改善でドル買い地合いは継続しているもよう
ドル・円は東京市場では103円半ばで寄り付いた後、日経平均株価の上昇を背景に103円62銭まで上昇したが、英国の欧州連合(EU)離脱の交渉開始に向け英実体経済に不透明感が増し、ポンド売りが強まったリスク選好の円売りは弱まりドル・円は一時103円35銭まで下落
ランチタイムの日経平均先物は上げ幅をやや縮小しており、日経平均が目先値を下げればドル買い・円売りの流れが弱まる可能性はあろうまた、引き続きポンドの値動きが注視されそうだ
ここまでのドル・円は103円35銭から103円62銭、ユーロ・円は115円80銭から116円09銭、ユーロ・ドルは1.1199ドルから1.1213ドルで推移した
12時20分時点のドル・円は103円41銭、ユーロ・円は115円88銭、ポンド・円は131円73銭、豪ドル・円は78円69銭で推移している
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・LINE、アスクルなど16社の目標株価変更
・旭松食、シンクロ・フードリファインバスがストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・フィッシャーFRB副議長
「われわれは低成長に特徴づけられる新たな長期的均衡に入った可能性」
☆後場の注目スケジュール☆
・15:00 独・8月製造業受注(前月比予想:+0.3%、7月:+0.2%)
・G20財務相・中銀総裁会議(ワシントンDC)
・中国本土の株式市場は国慶節の祝日のため7日まで休場
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