11日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・原油高好感で節目の17000円を回復
・ドル・円は103円93銭付近、ドル上昇、日本株高受け104円に接近
・日本LL、ダイキンのレーティング格上げ
■原油高好感で節目の17000円を回復
日経平均は大幅反発。
195.66円高の17055.75円(出来高概算8億6000万株)で前場の取引を終えている。
ロシアのプーチン大統領が石油輸出国機構(OPEC)と協力して、石油減産に応じる用意があると発言。
これを受けて原油相場が4ヶ月ぶりの高値水準を回復した流れを受けてエネルギー関連を中心に買いが先行した。
その後もインデックスに絡んだ商いが断続的に入っているほか、金庫株消却を発表したソフトバンクグ (T:9984)が買い気配スタートとなったほか、ファナック (T:6954)が5ヵ月ぶりの高値更新、ファーストリテ (T:9983)もしっかりなど、指数インパクトの大きい銘柄が指数を押し上げる格好となり、日経平均は節目の17000円を回復。
セクターでは鉱業、石油石炭、水産農林、非鉄金属、ガラス土石、情報通信が堅調。
半面、空運、その他金融、ゴム製品、その他製品、鉄鋼が小安い。
日経平均は節目の17000円を回復してきた。
エネルギー関連のほか、インデックスに絡んだ商いによって指数インパクトの大きい値がさ株の一角が、日経平均を押し上げている。
一目均衡表の遅行スパンは実線に沿ったリバウンドをみせるなど、テクニカル面でもシグナルが好転している。
週間形状では雲下限が17063円辺りに位置しており、雲下限を捉えてきている。
強弱感が対立しやすいところであろうが、終値で雲下限をクリアしてくるようだと、一段のリバウンド意識が高まりやすい。
また、株式市場の堅調な流れを受けて、為替市場では円安に振れて推移している。
1ドル104円台に乗せてくるようだと、支援材料として意識されそうである。
もっとも、強弱感が対立しやすい水準であるため、資金の逃げ足の速さには注意する必要がありそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は103円93銭付近、ドル上昇、日本株高受け104円に接近
11日午前の東京外為市場では、ドル・円は上昇基調。
日経平均株価の堅調地合いを受け、節目の104円に接近した。
前日の海外市場では、米大統領選候補者によるテレビ討論会の結果を受け、11月8日の本選では民主党クリントン氏が共和党トランプ氏を破るとの期待が広がり、ドルを押し上げる展開となった。
連休明けの東京市場では、前日海外市場の地合いを受け継ぎ、日経平均の堅調地合いを手がかりに円売りの流れが強まったことで、ドルは103円後半まで上昇。
売りオーダーは観測されているものの、104円回復にはそれほど時間はかからないとの見方が出ている。
ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いが続いており、株高を意識した円売りが継続する見通し。
ただ、英国経済の先行き不透明感からポンドが対ドルで最安値を更新しており、目先のポンドの値動きには警戒したい。
ここまでのドル・円の取引レンジは103円58銭から103円99銭、ユーロ・円は115円37銭から115円74銭、ユーロ・ドルは1.1124ドルから1.1142ドルで推移した。
12時20分時点のドル・円は103円93銭、ユーロ・円は115円63銭、ポンド・円は128円05銭、豪ドル・円は78円64銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・日本LL {{|0:}}、ダイキン (T:6367)のレーティング格上げ
・バリューデザイン (T:3960)、藤倉ゴム (T:5121)、東洋炭素 (T:5310)など12社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・石原経済再生相
「(円安株高について)一喜一憂せず注視する姿勢は変わらない」
・エバンズ米シカゴ連銀総裁
「利上げは近い」
☆後場の注目スケジュール☆
・特になし
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