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東京外為市場・午後3時=ドル79円前半、米格下げ懸念も輸入や個人の買いで持ち直す

発行済 2011-07-15 15:28
更新済 2011-07-15 15:28

       ドル/円

午後3時現在 79.14/19  1.4166/71  112.12/15 

正午現在   79.11/16  1.4179/85  112.22/26

午前9時現在 79.00/05  1.4161/65  111.87/90

NY17時現在 79.14/16  1.4144/48 111.90/94

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 [東京 15日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時とほ

ぼ同じ79円前半。格付け会社が米国の格下げを示唆したことでドルは一時79円を割り

込んだが、輸入企業や個人の買いで持ち直し、その後はこう着状態が続いた。欧米時間に

発表される欧州銀行のストレステスト(健全性審査)の結果や米消費者物価指数(CPI)

など、市場は次の材料を待つ姿勢を強めた。

 <値ごろ感で押し目買い>

 朝方にスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、「債務上限をめぐる政治的議論

の動向により、今後90日以内に米国の長期格付けを引き下げる可能性が少なくとも50

%ある」と指摘すると、ドルは対円で78.89円まで、対ユーロで1.4199ドルま

で下落した。売り一巡後はいったん下げ止まったが、対ユーロでは再びじり安となるなど、

ドルの地合いは弱かった。

 ただ、ドル/円は五・十日のドル需要で79円を回復。値ごろ感から「個人の押し目買

いも着実に膨らんでおり、現値付近からは買いが入っている」(セントラル短資FX営業

本部、武田明久氏)との声が聞かれた。

 <注目はイタリアの銀行>

 正午前からドル/円は79円前半でこう着し、次の材料待ちとなった。きょうは欧州で

銀行のストレステストの結果、米国で6月CPIが発表される。ストレステストの注目は

イタリアの銀行。「標的になっているので、不合格行が予想以上に多いと利回り上昇によ

るユーロ売りが出る可能性がある」(IGマーケッツ証券為替担当アナリストの石川順一

氏)との声が出ていた。

 米CPIは、追加緩和の可能性を探る上で注目されている。ロイターがまとめた市場予

想はコア指数が前月比プラス0.2%。「コアの前月比がプラスである限り、すぐにQE

3(量的緩和第3弾)という話にはならない。自動車もまだ品薄だろうから高止まると思

う」(バンクオブアメリカ・メリルリンチのFXストラテジスト、藤井知子氏)との声が

聞かれた。

 東京市場は明日から3連休に入る。「海外勢のドル売りに対し、ドルを買い向かう日本

の実需の動きが出なくなるため、連休中は需給面でドル/円の下値リスクがある」(みず

ほ証券グローバルエコノミスト、林秀毅氏)という。5月の大型連休中はドル/円は下落

していた。

 (ロイターニュース 久保 信博記者)

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