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23日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・シグナル悪化、トランプ銘柄は押し目拾いのスタンス
・ドル・円は113円55銭、ドル・円は弱含み、日本株安に警戒感
・ゲンダイAG、santec、プラッツなど9社がストップ高
■シグナル悪化、トランプ銘柄は押し目拾いのスタンス
日経平均は大幅に反落。
203.34円安の18934.57円(出来高概算8億6000万株)で前場の取引を終えている。
朝方から為替市場では1ドル113円台と円高に振れており、これを受けた日経平均は3ケタの下落で始まった。
寄付き直後に18900円を下回った日経平均は、その後18974.77円まで下げ幅を縮める場面もみられた。
ただ、19000円には届かず、結局は3ケタの下落が続いている。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1500を超えており、全体の7割を占めている。
セクターでは、金属製品のみがプラスであり、一方でその他金融、保険、不動産、陸運、情報通信、電力ガス、海運、輸送用機器の弱さが目立つ。
売買代金上位では、ソフトバンクG (T:9984)、大塚HD (T:4578)、任天堂 (T:7974)、NTT (T:9432)が軟調。
半面、東芝 (T:6502)、Vテク (T:7717)、ファナック (T:6954)、キーエンス (T:6861)が堅調。
日経平均は朝方の円高が嫌気される格好から幅広い銘柄に売りが先行する格好となり、あっさり節目の19000円を割り込んでいる。
一目均衡表では転換線、基準線を下回っており、遅行スパンは実線を割り込み、下方シグナルを発生させてきている。
価格帯別出来高では商いが膨れている19000-19300円処を下回ったことから、今後は戻り待ちの売り圧力が強まりやすくなりそうだ。
一方で、ファナック (T:6954)、キーエンス (T:6861)などが堅調に推移しており、トランプ物色については押し目買い意欲の強さが窺える。
三菱UFJ (T:8306)、三井住友 (T:8316)も売りが先行しているものの、寄付き段階からは下げ幅を縮めてきており、売り込みづらさも意識されよう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は113円55銭、ドル・円は弱含み、日本株安に警戒感
23日午前の東京外為市場では、ドル・円は弱含み。
日本株安で警戒感が広がり114円を割り込んだ。
20日にトランプ政権が発足し、大統領就任式での演説から保護主義的な動きにやや懸念が強まり、日経平均株価の軟調地合いを背景にドル売り・円買いに振れた。
ドル・円は114円を割り込み、一時113円45銭まで値を下げた。
ドル113円台では押し目買い意欲が強いとみられるものの、ランチタイムの日経平均先物は引き続き軟調が続いており、ドルが反転する材料は乏しい。
目先の取引ではドルの下値を探る展開となりそうだ。
ここまでのドル・円の取引レンジは113円44銭から114円43銭、ユーロ・円は、121円87銭から122円49銭、ユーロ・ドルは1.0695ドルから1.0750ドルで推移した。
12時15分時点のドル・円は113円55銭、ユーロ・円は122円03銭、ポンド・円は141円25銭、豪ドル・円は86円02銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・ゲンダイAG (T:2411)、santec (T:6777)、プラッツ {{|0:}}など9社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・トランプ米大統領
「権力をワシントンから、国民の皆さんにお返しする」
・独外相
「トランプ氏選出で20世紀の古い世界は最終的に終わりを告げた」
・韓国大統領代行(首相)
「北朝鮮からの核ミサイルの脅威が差し迫っている。
もはや対話で解決できる状況にはない」(通信社)
☆後場の注目スケジュール☆
・特になし
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