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■株式見通し:海外勢のフロー限られ中小型株物色が中心に
■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の売り越し
■前場の注目材料:日産自、中型車で年産190万台、22年めど、新設計手法の採用拡大
■海外勢のフロー限られ中小型株物色が中心に
29日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうである。
週明けの米国市場はメモリアルデーの祝日で休場になるため、海外勢のフローは限られよう。
北朝鮮のミサイル発射報道による地政学リスクの高まりも手掛けづらくさせそうだ。
また、今週はより米国の動向を睨みながらの相場展開になりそうである。
FBIのコミー前長官は、30日以降に上院情報委員会の公聴会で証言する予定でもあり、改めてトランプ政権の政治混乱リスクへの警戒が重しになる可能性がある。
その他、米雇用統計など重要指標の発表も予定されている。
足元の底堅い値動きから先高観は強いだろうが、FOMC議事録で6月の利上げが決定的となるなか、米雇用統計等での反応も限られる可能性がある。
また、G7サミットでは、米国第一主義に基づき保護主義的な主張を繰り返しているトランプ大統領が、貿易赤字を問題視し公正な貿易の実現を目指す考えを示している。
輸出が不利になるドル高を改めてけん制してくるなか、円安には振れ難いだろう。
雇用統計等への期待もあるものの、円安に振れづらいなか、日本株への支援材料は限られる状況。
そのため、日経平均は2万円目前での足踏みが続くことになり、資金の流れは中小型株に向かいやすいとみておきたい。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の売り越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り410万株、買い400万株、差し引き10万株の売り越しとの観測。
05月22日(月):200万株の買い越し
05月23日(火):230万株の買い越し
05月24日(水):550万株の買い越し
05月25日(木):490万株の買い越し
05月26日(金):50万株の買い越し
■前場の注目材料
・米1-3月期GDP改定値が予想を上振れる
・ナスダックは上昇(6210.19、+4.49)、最高値を更新
・NY原油は上昇(49.80、+0.90)
・国内設備投資、4年ぶり2ケタ増へ
・上場企業の配当、5年連続で過去最高更新
・日産自 (T:7201)、中型車で年産190万台、22年めど、新設計手法の採用拡大
・りそなHD (T:8308)、ネット為替予約拡充、中小需要増、アジア追加し14通貨
・日電硝子 (T:5214)、米社のガラス繊維事業買
・安川電 (T:6506)、アンプとサーボ一体化、小型高効率モーター
・島津製 (T:7701)、シリンダー内の温度・CO2、高速で同時計測
・ローム (T:6963)、MOSFETを拡充、エアコンなど向け、省電力型月10万個
・ハリマ化成G (T:4410)、中国に工場、段ボール・製紙用薬品増産
・積水化 (T:4204)、発蓄電一体型の新デバイス開発、電源不要で24時間稼働
☆前場のイベントスケジュール
・特になし
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