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■株式見通し:ハイテク株への押し目買い意欲は強い
■外資系証券の注文動向:差し引き200万株の売り越し
■前場の注目材料:東芝、革新機構が経営権、優先交渉権、東芝メモリに過半出資
■ハイテク株への押し目買い意欲は強い
22日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。
21日の米国市場ではハイテク株に買いが広がったものの、原油価格の低下が嫌気され、まちまちの展開。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円安の20100円、円相場は1ドル111円35銭辺りで推移。
米株市場の流れを受けて利食い優勢の展開になろうが、日経平均は2万円固めから底堅さが意識されやすいとみられる。
ハイテク株が底堅い値動きをみせてくるようだと、こう着ながらもセンチメントを明るくさせよう。
また、米国では23日にFTSEラッセルが年次指数調整を行うため、成長株への大型ハイテク銘柄のウエート変更への思惑が市場を左右するとみられている。
ラッセルの指数見直し日は、出来高が最も膨らむ傾向にあり、リバランスを控えて、アップルへの見直しが強まる可能性があり、これが他のハイテク株への物色に向かわせる可能性がありそうだ。
任天堂のスイッチの好調、アップルの新型iPhoneの発売を控え、電子部品の生産能力が業界でひっ迫していると伝えられていることもあり、ハイテク株へ関心が集まりやすいだろう。
その他、日経平均がこう着のなか、中小型株への物色も引き続き活発であろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き200万株の売り越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り950万株、買い750万株、差し引き200万株の売り越しとの観測。
06月15日(木):400万株の売り越し
06月16日(金):1150万株の売り越し
06月19日(月):60万株の売り越し
06月20日(火):90万株の買い越し
06月21日(水):330万株の売り越し
■前場の注目材料
・ナスダックは上昇(6233.95、+45.92)
・米金融規制緩和策への期待
・1-5月訪日外国人客数累計、1141万700人で最速ペース
・今年のIPO、公開価格超え9割強
・ゲーム株など個人投資家の物色意欲強い
・東芝 (T:6502)、革新機構が経営権、優先交渉権、東芝メモリに過半出資
・大成建 (T:1801)、コンクリート床仕上げ、ロボ導入、作業効率4倍向上
・シャープ (T:6753)、1400億円投資、今年度、有機EL・IoTに重点
・ソフトバンクG (T:9984)、英ARM買収、最大の成果、IoT躍進強調
・日立 (T:6501)、IoT基盤多角展開、来年度売上高10兆円達成へ、既存事業底上げ
・日本郵船 (T:9101)、用船の運航管理を強化、米イージス艦の衝突事故で
・三菱ケミHD (T:4188)、中国通販大手と植物工場で提携、高品質野菜を配送網に
・川崎重 (T:7012)、民間航空機事業、米ボーイングと協力強化で合意
・富士通 (T:6702)、川崎重 (T:7012)の生産情報活用基盤開発計画に参画
・三越伊勢丹 (T:3099)、業績回復にリストラ不可避、株主総会、新体制スタート
・ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁は英FTとのインタビューで以下のように述べた。
「インフレが低下した場合、資産縮小は望まない」
「バランスシート縮小の開始時点で、利上げは一時停止が賢明」
☆前場のイベントスケジュール
・特になし
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