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※2017年6月25日21時に執筆
みなさんこんにちは! 拙著「数字オンチもへっちゃら! 文系女子の分かる! 株の本」の出版記念セミナーを、7月9日(日)に控え、ドキドキ・ワクワクしているFISCOソーシャルレポーターの藤川です。
今日は、わたしが唯一、優待目的で保有している株についてお話します。
それは高級レストランを運営するひらまつ (T:2764)です。
銀座、丸の内、西麻布、広尾、代官山、六本木と都内随所のオシャレスポットに店舗をかまえ、ランチ時には、有閑マダムがワイン片手に談笑。
ワンコインでランチをかっこむお父様がたには想像できない(失礼)世界が繰り広げられている、あの、ひらまつです。
もともとは、優待目的で買ったわけではなく、値上がり狙いで、2015年8月に約800円で400株購入。
ところが残念なことに、そこから株価はいっこうに上がらず、ずるずるずるずる一時は600円を割ったこともあります。
評価損が、購入金額の10%を超えたら損切りするというマイルールに従えば、とっくに損切りしてなくてはいけないのですが、どうしてもひらまつだけは切れません。
なぜなら優待が素晴らしいんですもの。
まず株主であれば、ひらまつの経営するレストラン、ホテルを優待価格で利用できます。
100〜400株までは10%オフ、500株以上で20%オフ。
あれ、ちょっと待って! わたしの保有株数400株。
あと100株買えば20%オフなの?
言うまでもありません。
慌てて100株買い増しです。
ただ、よくよく考えてみれば、ひらまつでお食事するハレの日なんて、1年に1回あるかないかです。
そこで10%オフが20%オフになったところでどうなんでしょう?…深く考えたところで誰もしあわせにならないのでやめておきますね。
そしてわたしがとくに気に入っているのは、年に何回か開催される優待フェアです。
全国に散らばるひらまつ経営のレストランで、日程を限定し、株主だけが有償で招待されるお食事会です。
レストランによってお値段はまちまちですが、お安いところで1人5,000円、お高いところで1人15,000円。
ゆったりと3時間ほどかけてフルコースのお料理とアルコールがいただけます。
15,000円と聞くとお高く感じるかもしれませんが、飲みもの込みですから!
お酒をたしなむ方ならご存知かと思いますが、外食で高くつく大きな理由はアルコール代です。
とくにひらまつのようなハイクラスレストランになると、アルコール1杯2,000円近くが相場。
浮かれて「もう1杯!」なんて言えません。
それが、この優待フェアでは(下世話な言い方をすれば)飲み放題なんです!
基本的にお酒の種類は、ソムリエさんのチョイスにおまかせです。
お料理に合わせて、食前酒→白ワイン→赤ワイン→食後酒→珈琲といった感じ。
グラスに飲み物がなくなりかけると、つかさず注ぎ足してくださるので、お料理がまだあるのにお酒がないなんてさみしい感じにはなりません。
料理の分量を気にせず飲んでよいのです!
とういわけで感覚的には、お支払してるお値段の2倍は取れてる感じの満足度。
そう思う株主は多いみたいで、予約受付開始直後から、ぜんぜん電話がつながりません。
先日も、チケットぴあ並みに何度もリダイアルして、やっと予約が取れました。
ふー。
ただ、やはり低迷している株価をなんとかしてほしい。
低迷の原因は、創業者である平松博利氏が、社長から会長職となり現場から離れたこと、ホテル産業へ新規参入し、初期投資の負担による減益などがあげられます。
先週6月23日に株主総会へ参加してまいりました。
すでにオープンしている賢島、熱海、箱根の3つのホテルはおおむね好調で、さらに今後、沖縄、軽井沢、那須にオープン予定だそうです。
これらのホテルのコンセプトは「滞在するレストラン」。
あくまでも食にこだわり、その延長線上にホテルがあるという事です。
ターゲットは、富裕層ツーリストなので、いわゆる都心に多数点在するビジネスホテルとは一線を画します。
ひらまつのホスピタリティは素晴らしいものがあります。
どこのレストランに行っても、目配りが届いており、こちらからお店の方を呼ぶことはほとんどありません。
たとえばお水がなくなりそうになると、いつの間にか注ぎ足してくれるといった感じ。
当たり前のようで、なかなかこれができるお店は少ないのです。
それほど教育が行き届いたスタッフが対応するホテルですから、素晴らしいにちがいありません。
これから徐々にホテルの評判が立ち、売上利益に貢献してくれることと信じています。
17年3月期の売上は115億ですが、将来的には500億を目指すそうです。
それまで優待を楽しみつつ、じっくり株価の上昇を待つとしましょうか。
株主として会社を応援するというのは、こういう事なのかもしれませんね。
なお、出版記念セミナーに興味がありましたらブログ「オレンジーナ通信」にてご案内し
ておりますのでご覧くださいませ。
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執筆者名:藤川里絵
ブログ名:オレンジーナ通信