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50.80円高の19434.64円(出来高概算14億5000万株)で取引を終えた。
22日の米国市場は、米政権に対する先行き不透明感や北朝鮮情勢の緊迫化による株価下落が一服し、値ごろ感から買いが広がった。
この流れを受けたシカゴ日経225先物清算値は大阪比140円高の19480円となるなか、東京市場は買い先行で始まった。
しかし、ジャクソンホール会合といった重要な経済イベントを控えており、これを見極めたいとするムードが強い中では、上値を買い上がる流れにはならず、日経平均は寄付き直後につけた19561.32円を高値に、その後は上げ幅を縮めている。
セクターでは繊維、石油石炭、パルプ紙、情報通信、小売、電気機器がしっかり。
半面、鉄鋼、海運、電力ガス、銀行、その他金融が小安い。
日経平均は陰線形成となり、出来高も低水準といった形での模様眺めムードの強い相場展開である。
5日線を上回って始まったが、終値では同線を下回っており、反発ながらも調整トレンド内での値動きであり、自律反発の域を脱していない状況である。
一目均衡表では転換線に上値を抑えられており、この抵抗をクリアできないと、雲を大きく下放れる格好から、調整が長期化することも警戒されそうだ。
なお、ジャクソンホール会合前は金融政策への思惑から、長期金利が上昇しやすい傾向にある。
そのため金融セクターの動向に関心が集まりやすいと考えられるが、本日は三菱UFJ (T:8306)の弱さが目立っていた。
ただ、前引け後に大口のクロスが入っており、市場関係者の話としては東芝 (T:6502)が保有分をすべて売却したとの見方がされているようである。
売り決めによる影響とみられ、これの需給が一巡することで、週末にかけての金融セクターの動向に改めて関心が集まろう。