© Reuters. 新興市場見通し:PKSHAの活況続く、直近IPO銘柄やテーマ株の人気根強く
先週の新興市場では、週半ばにかけて利益確定売りが広がる場面があった米株高や円安を受けて日経平均が連日で年初来高値を更新するなど大型株主導の相場展開となったことに加え、それまで活況だった直近IPO銘柄やテーマ株の一角で短期的な過熱感が強まったことも要因に挙げられるただ、週末には日柄調整で過熱感の後退した人気株に改めて買いが入ったなお、週間の騰落率は、日経平均が+1.6%であったのに対して、マザーズ指数は-1.1%、日経ジャスダック平均は+0.4%だった
個別では、マザーズ時価総額上位のミクシィ (T:)が週間で1.7%安となる一方、サイバーダイン (T:)が同0.9%高、そーせいグループ (T:)が同0.4%高と小じっかりそーせいグループは英子会社の共同創立者がノーベル化学賞を受賞し、物色が向かう場面があった直近IPO銘柄のPKSHA Technology (T:)は人気が続き同26.2%高となった時価総額は約1500億円となり、そーせいグループに迫りつつあるまた、週前半に活況を見せたテックポイント・インク (T:)やロードスターキャピタル (T:)などの直近IPO銘柄が週間のマザーズ上昇率上位に顔を出した反面、ジーエヌアイグループ (T:)などが利益確定売りに押され、ウォンテッドリー (T:)が下落率トップだったジャスダック主力は日本マクドナルドHD (T:)が2.1%安となるなど全般さえない日本マクドナルドHDは既存店売上高の伸び鈍化がマイナス視された売買代金上位では、シライ電子工業 (T:)が電気自動車(EV)や任天堂 (T:)関連のテーマ性で人気となったまた、栄電子 (T:)が週間のジャスダック上昇率トップだった一方、YKT (T:)や文教堂グループHD (T:)が下落率上位に顔を出したIPOでは10月5日に3社が新規上場したが、ウェルビー (T:)や大阪油化工業 (T:)が堅調な初値を付けた大阪油化工業はセカンダリーでも大きく買われた
今週の新興市場では、マザーズ指数が25日線と75日線に挟まれたレンジ内で推移しそうだ日経平均はこのところの上昇で高値警戒感が意識されつつあり、上値の重い展開となれば中小型株に物色が向かいやすいだろう値動きの良い直近IPO銘柄やテーマ株に対する個人投資家の物色意欲は根強いことが窺えるただ、連休明けの10月10日は北朝鮮の朝鮮労働党創建記念日となり、地政学リスクが改めて意識される可能性がある
今週は10月10日にANAP (T:)、11日にアイケイ (T:)、12日に夢の街創造委員会 (T:)、ほぼ日 (T:)、エヌ・ピー・シー (T:)、13日にブロッコリー (T:)、ティーケーピー (T:)、串カツ田中 (T:)、Gunosy (T:)、ベイカレント・コンサルティング (T:)などが決算発表を予定している串カツ田中は月次売上高の好調推移などを背景に強い値動きが続いているANAPは従前に好業績観測が報じられたまた、10日には衆院選が公示されることから、政策関連のテーマ株にも注目したい
IPO関連では、シルバーライフ、テンポイノベーション
、SKIYAKIの3社が10月10日からブックビルディング期間となるファンクラブ・ファンサイトサービス等を手掛けるSKIYAKIはユニークな社名と事業内容で関心を集めているようだシルバーライフとテンポイノベーションは25日上場、SKIYAKIは26日上場の予定となっている
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