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前場に注目すべき3つのポイント~1996年12月以来の21000円回復でいったん一服か

発行済 2017-10-13 08:35
更新済 2017-10-13 09:00
前場に注目すべき3つのポイント~1996年12月以来の21000円回復でいったん一服か
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3日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■株式見通し:1996年12月以来の21000円回復でいったん一服か
■外資系証券の注文動向:差し引き600万株の買い越し
■前場の注目材料:東レ、繊維品、エコマーク認定、植物由来原料使用、環境配慮材として訴求


■1996年12月以来の21000円回復でいったん一服か

13日の日本株市場は、利食いをこなしながらも引き続き堅調な相場展開が見込まれる。
12日の米国市場は高値警戒感から利益確定の動きが優勢だった。
また、本格化する決算のなか、JPモルガンは、増収増益でコンセンサスを上回ったが、買い一巡後は利食いに押されていた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の20980円だった。


日経平均は2012年12月の第2次安倍内閣発足後の最高値を明確に突破し、1996年12月以来の水準を回復している。
衆院選では「最も可能性が高い結果」として、連立与党による議席過半数維持を市場が期待しているとみられるなか、各メディアの調査結果は「アベノミクス加速」への思惑から、先高期待が高まりやすい。


一方、足元で8営業日続伸となり、節目の21000円を射程に入れるなか、過熱感やいったんは達成感も意識されやすいところであろう。
円相場は1ドル112円20銭台とやや円高に振れて推移するなか、週末要因もあって利食いが優勢になりやすい面もありそうだ。
そのため、1996年12月以来の21000円回復で、いったん落ち着きをみせよう。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:9983)の増収増益決算が材料視されることになる。


もっとも先高観は依然として強く、高値圏でのもち合いのなか、相対的に出遅れているセクターのほか、中小型株には水準訂正を意識した資金が向かうことになりそうだ。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き600万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り450万株、買い1050万株、差し引き600万株の買い越しとの観測。


10月 5日(木): 60万株の買い越し
10月 6日(金): 20万株の買い越し
10月 10日(火): 110万株の売り越し
10月 11日(水): 70万株の買い越し
10月 12日(木): 310万株の売り越し


■前場の注目材料

・日経平均は1996年12月以来の高値水準(20954.72、+73.45)
・シカゴ日経225先物(20980、+30)
・マザーズ指数は上昇、(1105.59、+9.90)
・NY金は上昇、(1296.5、+7.6)
・JPモルガン、7-9月期は増益
・衆院選情勢、自公優勢でアベノミクス加速期待
・金融庁、フィンテック普及へ関連法を再編

・東レ (T:3402)、繊維品、エコマーク認定、植物由来原料使用、環境配慮材として訴求
・鹿島 (T:1812)、BIMを強化、沖縄の3Dモデル専業買収
・アサヒ (T:2502)、青島ビール株売却へ、欧州事業に注力

・黒田日本銀行総裁
「賃金の上昇が消費を支援する」
「賃金、物価は徐々に上昇」
「2%の物価目標達成は依然ほど遠い」
「2%の物価目標早期達成のため、現行の金融緩和を維持へ」

☆前場のイベントスケジュール


・特になし

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