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※2017年12月22日15時に執筆
日本経済を担っている業界の一つとして「インフラ」がある。
インフラは、電力やガス、鉄道やインターネット、建設など、自分たちの生活を支える上で大事なモノだ。
しかし、日本のインフラは国内だけではなく、海外でも役立っている。
今回は、そのあたりを少し掘り下げ、インフラ輸出銘柄について紹介してみたい。
〇日本のインフラ事情とは?
まず、日本のインフラ事情についてだ。
日本では、1950年代より始まった高度経済成長期に、インフラが一気に整備されてきた。
さらに、1964年に「東京オリンピック」、1972年には「札幌オリンピック」で、会場付近の道路も整備されてきた。
その後、昭和終期~平成初期にかけて「バブル経済」が訪れ、インフラ企業のなかでも儲かる企業が増えたわけだが、ここで状況が一転する。
バブル経済が終了してからは、不景気の世の中になり、インフラ企業だけに限らずだが、暗黒の日々が訪れた。
「失われた20年」と名称がつくぐらい、深刻な状況であった。
そして現在では、高度経済成長期に整備されたインフラ設備(水道管・高速道路など)では、経年劣化による「破損」も起こっている。
そのため、日本のインフラはボロボロになりつつあると言っても良いだろう。
〇インフラ輸出は日本経済に活力を与える
日本のインフラ設備は、時間の経過の影響でボロボロになってきている部分も多いが、インフラ関連の製造能力自体は高いと言われている。
例えば、日本で製造した鉄道を海外へ輸出したり、電力技術を日本以外の国で生かしたりと、さまざまな面で貢献していることは言うまでもない。
こうした日本のインフラ技術が世界中に認められれば、評判が評判を呼び、海外からの注文へとつながる可能性は十分にあるだろう。
その結果、日本経済に活力を与えられれば、株式市場にも大きな影響を与えるのではないだろうか。
最近では、日本以外にも中国や韓国など競合国が現れてきたことは事実だが、何とか日本の技術を世界中に広めていってほしいところだな。
○インフラ輸出関連銘柄
(T:1802)大林組
同社は規模も大きい建設会社大手だ。
国内だけではなく、海外にも至る場所に事業所があるため、海外の建設にも大きく携わっている。
今後も、インフラ輸出関連として期待できる銘柄だろう。
(T:1812)鹿島
北米やヨーロッパ、オセアニアなど世界各国で建築事業に携わっている。
最近では「国立シンガポール経営大学」の新築工事など、海外行政の仕事にも携わっており、注目度は高い。
(T:5401)新日鐵住金
同社はステンレスや鉄鋼など、建設や製造で使う部品の輸出を行っている。
営業所や製鉄所、研究所も世界各国にあり、業績も安定的な有力候補と言えるだろう。
(T:1606)日本海洋掘削
同社は石油・天然ガス開発の事業に取り組んでいる。
世界中の海で、日々掘削作業を行っており、海底に水道管を設置する工事もなども行っている。
国内での競合企業があまりないため、インフラ輸出関連として今後注目の銘柄だ。
(T:6301)コマツ
同社は、建設車両などの販売・リースを行っている。
2020年のオリンピックなど、建設工事がなくならない限り今後も需要はあり続けるだろう。
〇インフラ輸出関連銘柄・福ちゃん的まとめ
インフラ輸出関連事業は、海外で必要とされ続ける限り生き残る事業だ。
日本以外でも未開拓地域はたくさん残っているため、今後もインフラ輸出の発展は重要だ。
ただ、日本の技術が廃ればそれは意味がなくなる。
日本の技術品質を今後も落とさないかが、先々のポイントとなってくるだろう。
このほかにも様々なテーマ株における銘柄紹介をブログにて定期的におこなっている。
検索サイトで「株大臣福ちゃんの株会議」と検索してもらって是非ともチェックして欲しい。
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執筆者名:株大臣福ちゃん
ブログ名:株大臣福ちゃんの株会議