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後場に注目すべき3つのポイント~強弱感が対立、戻り売りスタンスにも

発行済 2018-02-01 12:36
更新済 2018-02-01 13:00
後場に注目すべき3つのポイント~強弱感が対立、戻り売りスタンスにも
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1日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


・日経平均は大幅反発、強弱感が対立、戻り売りスタンスにも
・ドル・円は伸び悩み、利益確定売りが重石
・値上がり寄与トップはファナック (T:6954)、同2位はファーストリテ (T:9983)


■日経平均は大幅反発、強弱感が対立、戻り売りスタンスにも

日経平均は大幅反発。
295.28円高の23393.57円(出来高概算9億3000万株)で前場の取引を終えた。
1月31日の米国市場では、1月ADP雇用統計が予想を大幅に上振れたほか、主要企業決算も好感され、NYダウ、ナスダックともに上昇。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比170円高の23260円だった。
これにサヤ寄せする格好から23200円を回復して始まると、その後も上げ幅を広げ、一時23431.08円まで上げ幅を拡大させている。


セクターでは銀行、石油石炭、非鉄金属、鉄鋼、証券が強く、一方で海運のみが下落。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数は1700を超えており、全体の8割を占めている。
指数インパクトの大きいところでは、ファナック (T:6954)、富士フイルム (T:4901)、ファーストリテ (T:9983)、KDDI (T:9433)、京セラ (T:6971)、ソフトバンクG (T:9984)がけん引。
売買代金上位では任天堂 (T:7974)、メガバンク3行が堅調。


日経平均は寄付き後もじり高基調が続いており、5日線を捉えている。
5日線、25日線辺りでは強弱感が対立しやすく、積極的な売買は手控えられそうだ。
上値抵抗から戻り売りスタンスになりそうだが、積極的には売り込みづらいところでもある。
また、決算発表が本格化するなか、決算評価はみられているが、一方でネガティブな決算に対する反応が大きく、決算を見極めてからではないと、手掛けづらいところである。


また、任天堂 (T:7974)が決算評価の動きをみせたが、1月24日高値49980円を超えられず、次第に利益確定の売りが優勢となっている。
プラス圏はキープしているものの、下げに転じてくるようだと、戻り売り圧力は強いとの印象につながり、他の好業績銘柄についても、いったん利益確定といった見方になりやすいだろう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は伸び悩み、利益確定売りが重石

1日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。
日本株の大幅高で円売りに振れやすい地合いだが、ドルは利益確定売りに押さえられた。


ドル・円は、日経平均株価が前日比約300円高となり、リスク選好的な円売りでドルは109円10銭付近から一時109円41銭まで押し上げられた。


ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いとなり、目先の日本株高継続を見込んだ円売りに振れやすい。
ただ、利益確定売りがドルの上昇を抑えそうだ。


ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円10銭から109円41銭、ユーロ・円は135円46銭から135円90銭、ユーロ・ドルは1.2406ドルから1.2429ドルで推移した。


(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・トーカロ (T:3433)やテクノHR (T:6629)がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値上がり寄与トップはファナック (T:6954)、同2位はファーストリテ (T:9983)


■経済指標・要人発言

・豪・12月住宅建設許可件数:前月比-20.0%(予想:-7.6%、11月:+12.6%←+11.7%)

・中・1月財新製造業PMI:51.5(予想:51.5、12月:51.5)


☆後場の注目スケジュール☆


・16:00 英・1月全国住宅価格(前月比予想:+0.1%、12月:+0.6%)



<DM>

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