23日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し: 内需系の好業績銘柄へは押し目拾いの動き
■決算チェック:カシオの19年3月期営業利益は2割増計画との報道、足元苦戦で見極め必要か
■前場の注目材料:ダイヘン、配線・機器を削減、メガソーラー用変圧器
■ 内需系の好業績銘柄へは押し目拾いの動き
23日の日本株市場は前日の大幅下落の反動は意識されるものの、円高が重しとなりやすく、こう着感の強い相場展開になりそうだ。
22日の米国市場は、NYダウが3日ぶりに反発となったが、長期金利の上昇一服から金融セクターが売られており、重しとなった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円高の21710円、円相場は1ドル106円60銭台での推移に。
長期金利の上昇一服やVIX指数の落ち着きから底堅い相場展開が意識されるが、一方でトランプ米大統領は、貿易赤字の削減に意欲を示し、輸出に有利なドル安を容認する姿勢をにじませており、円高が重しになりやすいだろう。
そのため輸出関連などは手掛けづらくなりそうだ。
一方で原油相場の上昇や米エネルギー会社のチェサピーク・エナジーが決算評価から大幅に上昇しており、資源関連への手掛かり材料になりやすい。
また、円高を背景に内需系の好業績銘柄へは押し目拾いの動きが意識されそうだ。
その他、投信設定が需給面での下支えとなる可能性もあるため、中小型株のほか、割安感のある低位株等が物色対象になりそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■カシオの19年3月期営業利益は2割増計画との報道、足元苦戦で見極め必要か
カシオ (T:6952)は19年3月期の売上高と営業利益を18年3月期比でそれぞれ2割増やす計画だと報じられている。
樫尾和雄会長が一部メディアの取材で計画を示したという。
18年3月期の売上高は前期比9.0%増の3500億円、営業利益は同11.0%増の340億円を見込んでおり、計画どおりなら19年3月期の売上高は4200億円と9年ぶり、営業利益は408億円と3年ぶりの高い水準になるもよう。
けん引役は耐久性を強みに国内外で販売が伸びている腕時計「Gショック」で、4月に35周年を迎え記念モデルの投入を増やすようだ。
来期は販売個数を100万以上伸ばし、過去最高の年1000万の大台を目指すという。
また、低価格帯の時計の仕様を見直して付加価値を高める。
樹脂シートの表面に凹凸を付け、布や革、スイッチなどの感触や見た目を再現する2.5次元プリンターも業績拡大に寄与するもよう。
しかし、今期は17年10-12月期(第3四半期)営業利益の市場コンセンサス下振れを受けて、通期計画未達の可能性を指摘する声が出てきている。
非時計事業の苦戦が懸念材料のようだ。
19年3月期営業利益の市場コンセンサスは380億円弱とされており、今回報じられた計画値にはサプライズ感があるものの、今後の業績推移を見極める必要があるだろう。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(24962.48、+164.70)
・NY原油は上昇、(62.77、+1.09)
・シカゴ日経225先物(21710、+50)
・日銀、大規模な金融緩和を維持
・好業績銘柄への資金シフト
・白物家電出荷額、4カ月ぶり増加
・百貨店、免税売上好調
・ダイヘン (T:6622)、配線・機器を削減、メガソーラー用変圧器
・ブラザー (T:6448)、燃料電池参入、非常用、72時間、安定供給
☆前場のイベントスケジュール
・特になし
<HT>
■株式見通し: 内需系の好業績銘柄へは押し目拾いの動き
■決算チェック:カシオの19年3月期営業利益は2割増計画との報道、足元苦戦で見極め必要か
■前場の注目材料:ダイヘン、配線・機器を削減、メガソーラー用変圧器
■ 内需系の好業績銘柄へは押し目拾いの動き
23日の日本株市場は前日の大幅下落の反動は意識されるものの、円高が重しとなりやすく、こう着感の強い相場展開になりそうだ。
22日の米国市場は、NYダウが3日ぶりに反発となったが、長期金利の上昇一服から金融セクターが売られており、重しとなった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円高の21710円、円相場は1ドル106円60銭台での推移に。
長期金利の上昇一服やVIX指数の落ち着きから底堅い相場展開が意識されるが、一方でトランプ米大統領は、貿易赤字の削減に意欲を示し、輸出に有利なドル安を容認する姿勢をにじませており、円高が重しになりやすいだろう。
そのため輸出関連などは手掛けづらくなりそうだ。
一方で原油相場の上昇や米エネルギー会社のチェサピーク・エナジーが決算評価から大幅に上昇しており、資源関連への手掛かり材料になりやすい。
また、円高を背景に内需系の好業績銘柄へは押し目拾いの動きが意識されそうだ。
その他、投信設定が需給面での下支えとなる可能性もあるため、中小型株のほか、割安感のある低位株等が物色対象になりそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■カシオの19年3月期営業利益は2割増計画との報道、足元苦戦で見極め必要か
カシオ (T:6952)は19年3月期の売上高と営業利益を18年3月期比でそれぞれ2割増やす計画だと報じられている。
樫尾和雄会長が一部メディアの取材で計画を示したという。
18年3月期の売上高は前期比9.0%増の3500億円、営業利益は同11.0%増の340億円を見込んでおり、計画どおりなら19年3月期の売上高は4200億円と9年ぶり、営業利益は408億円と3年ぶりの高い水準になるもよう。
けん引役は耐久性を強みに国内外で販売が伸びている腕時計「Gショック」で、4月に35周年を迎え記念モデルの投入を増やすようだ。
来期は販売個数を100万以上伸ばし、過去最高の年1000万の大台を目指すという。
また、低価格帯の時計の仕様を見直して付加価値を高める。
樹脂シートの表面に凹凸を付け、布や革、スイッチなどの感触や見た目を再現する2.5次元プリンターも業績拡大に寄与するもよう。
しかし、今期は17年10-12月期(第3四半期)営業利益の市場コンセンサス下振れを受けて、通期計画未達の可能性を指摘する声が出てきている。
非時計事業の苦戦が懸念材料のようだ。
19年3月期営業利益の市場コンセンサスは380億円弱とされており、今回報じられた計画値にはサプライズ感があるものの、今後の業績推移を見極める必要があるだろう。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(24962.48、+164.70)
・NY原油は上昇、(62.77、+1.09)
・シカゴ日経225先物(21710、+50)
・日銀、大規模な金融緩和を維持
・好業績銘柄への資金シフト
・白物家電出荷額、4カ月ぶり増加
・百貨店、免税売上好調
・ダイヘン (T:6622)、配線・機器を削減、メガソーラー用変圧器
・ブラザー (T:6448)、燃料電池参入、非常用、72時間、安定供給
☆前場のイベントスケジュール
・特になし
<HT>