2日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅続落、21000円キープもダブル・ボトムは期待しづらく
・ドル・円は弱含み、日本株の大幅安で円買い優勢
・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はソフトバンクG (T:9984)
■日経平均は大幅続落、21000円キープもダブル・ボトムは期待しづらく
日経平均は大幅続落。
627.12円安の21097.35円(出来高概算7億7000万株)で前場の取引を終えている。
1日の米国市場ではNYダウが400ドルを超える下落となった。
トランプ大統領が鉄鋼とアルミニウムに商務省の提言を上回る25%と10%の輸入関税を賦課する計画を明らかにし、保護貿易への懸念から大幅下落となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比520円安の21120円となり、これにサヤ寄せする格好から直近安値をうかがう展開に。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1800を超えており、全体の9割近くを占めている。
セクターでは33業種全てが下げており、鉄鋼、精密機器、ゴム製品、海運、非鉄金属、輸送用機器、電気機器、保険、鉱業、機械の弱さが目立つ。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:9983)、ソフトバンクG (T:9984)、ファナック (T:6954)、東エレク (T:8035)の弱さが目立つ。
日経平均はマドを空けての下落で直近安値水準を捉えている。
21000円は辛うじてキープしているが、ダブル・ボトム(2点底)形成は期待しづらいところであろう、後場は日銀のETF買い入れへの思惑が需給面での下支えとなろうが、週末要因からオーバーウィークのポジションは取りづらく、来週にはメジャーSQを控えていることから積極的な売買は手控えられよう。
反対に戻りの鈍さが意識されてくるようだと、先物市場には短期筋の売り仕掛け的な動きも警戒される。
これが指数インパクトの大きい値がさ株への売りにつながり、日経平均を押し下げる可能性もありそうだ。
中小型株へのシフトも意識されるが、物色対象は広がりづらいだろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は弱含み、日本株の大幅安で円買い優勢
2日午前の東京市場でドル・円は弱含み。
日本株の大幅安でリスク回避的な円買いに振れており、ドルは節目の106円を割り込んだ。
ドル・円は、トランプ米大統領が鉄鋼製品などに輸入関税を課す意向を示したことで、貿易戦争などへの懸念からドル売りの流れが強まっている。
また、東京株式市場で日経平均株価が前日比600円超安の軟調地合いとなり、リスク回避的な円買いが強まった。
これらを受け、ドルは正午にかけて節目の106円を割り込み、105円90銭台まで水準を下げた。
ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いで、日本株安継続を警戒したドル売り・円買いが続く見通し。
下値メドとして、2月16日に付けた105円55銭が意識される。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円94銭から106円29銭、ユーロ・円は130円02銭から130円44銭、ユーロ・ドルは1.2261ドルから1.2280ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・シーズメン (T:3083)やナビタス (T:6276)がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はソフトバンクG (T:9984)
■経済指標・要人発言
・安倍首相
「デフレ脱却への道筋は確実に歩んでいる」
・黒田日銀総裁
「粘り強く現在の緩和を進めていく」
「物価2%まではなお距離がある」
☆後場の注目スケジュール☆
・16:00 独・1月小売売上高(前月比予想:+0.7%、12月:-1.3%)
<DM>
・日経平均は大幅続落、21000円キープもダブル・ボトムは期待しづらく
・ドル・円は弱含み、日本株の大幅安で円買い優勢
・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はソフトバンクG (T:9984)
■日経平均は大幅続落、21000円キープもダブル・ボトムは期待しづらく
日経平均は大幅続落。
627.12円安の21097.35円(出来高概算7億7000万株)で前場の取引を終えている。
1日の米国市場ではNYダウが400ドルを超える下落となった。
トランプ大統領が鉄鋼とアルミニウムに商務省の提言を上回る25%と10%の輸入関税を賦課する計画を明らかにし、保護貿易への懸念から大幅下落となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比520円安の21120円となり、これにサヤ寄せする格好から直近安値をうかがう展開に。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1800を超えており、全体の9割近くを占めている。
セクターでは33業種全てが下げており、鉄鋼、精密機器、ゴム製品、海運、非鉄金属、輸送用機器、電気機器、保険、鉱業、機械の弱さが目立つ。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:9983)、ソフトバンクG (T:9984)、ファナック (T:6954)、東エレク (T:8035)の弱さが目立つ。
日経平均はマドを空けての下落で直近安値水準を捉えている。
21000円は辛うじてキープしているが、ダブル・ボトム(2点底)形成は期待しづらいところであろう、後場は日銀のETF買い入れへの思惑が需給面での下支えとなろうが、週末要因からオーバーウィークのポジションは取りづらく、来週にはメジャーSQを控えていることから積極的な売買は手控えられよう。
反対に戻りの鈍さが意識されてくるようだと、先物市場には短期筋の売り仕掛け的な動きも警戒される。
これが指数インパクトの大きい値がさ株への売りにつながり、日経平均を押し下げる可能性もありそうだ。
中小型株へのシフトも意識されるが、物色対象は広がりづらいだろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は弱含み、日本株の大幅安で円買い優勢
2日午前の東京市場でドル・円は弱含み。
日本株の大幅安でリスク回避的な円買いに振れており、ドルは節目の106円を割り込んだ。
ドル・円は、トランプ米大統領が鉄鋼製品などに輸入関税を課す意向を示したことで、貿易戦争などへの懸念からドル売りの流れが強まっている。
また、東京株式市場で日経平均株価が前日比600円超安の軟調地合いとなり、リスク回避的な円買いが強まった。
これらを受け、ドルは正午にかけて節目の106円を割り込み、105円90銭台まで水準を下げた。
ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いで、日本株安継続を警戒したドル売り・円買いが続く見通し。
下値メドとして、2月16日に付けた105円55銭が意識される。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円94銭から106円29銭、ユーロ・円は130円02銭から130円44銭、ユーロ・ドルは1.2261ドルから1.2280ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・シーズメン (T:3083)やナビタス (T:6276)がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はソフトバンクG (T:9984)
■経済指標・要人発言
・安倍首相
「デフレ脱却への道筋は確実に歩んでいる」
・黒田日銀総裁
「粘り強く現在の緩和を進めていく」
「物価2%まではなお距離がある」
☆後場の注目スケジュール☆
・16:00 独・1月小売売上高(前月比予想:+0.7%、12月:-1.3%)
<DM>