17日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:日米首脳会談の行方を見極め
■決算チェック:ダイフクの19年3月期営業利益は1割増の公算、市場予想下回るが上振れ余地も
■前場の注目材料:ファナック、IoT基盤機能拡充、ユーザーがアプリ開発
■日米首脳会談の行方を見極め
17日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。
16日の米国市場ではNYダウが200ドルを超える上昇となった。
米英仏がシリアに軍事攻撃を実施したものの、一先ず懸念が一服した格好。
また、3月小売売上高が予想を上振れたほか、主要企業決算も好感されている。
シリア問題については織り込まれているほか、小売売上高についても上振れが予想されており、米株高の反応は限られよう。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の21810円だった。
市場の注目は17日から18日の首相訪米による日米首脳会談となる。
北朝鮮問題を除くと、日米FTA(2国間自由貿易協定)交渉開始要求や為替・金融政策に批判的な言及が米国側からあった場合、為替の円高進行や株式市場がネガティブに受け取る可能性がある。
また、安倍首相の内閣支持率にも影響を与えることにもなるだけに注目度は大きい。
会談の行方を見極めたいとするムードになりそうだ。
また、昨日は日経平均の底堅さが意識されたものの、物色は内需・ディフェンシブであり、上昇ほど強い印象はない。
一方で、マザーズ指数が3%近く下落するなど、中小型株には利益確定の流れが強まっていた。
そのため、マザーズが本来のセンチメントを現している可能性がある。
先物主導のインデックス売買に振らされやすく、インデックス絡みの商いでトレンドが強まる展開はあるだろうが、足元では慎重姿勢が増えそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ダイフクの19年3月期営業利益は1割増の公算、市場予想下回るが上振れ余地も
物流機器大手ダイフク (T:6383)の19年3月期営業利益は前期推定比で1割弱増の420億円程度になる見通しと報じられている。
市場コンセンサスの490億円を下回る。
18年3月期業績については、会社計画で売上高が前期比28%増の4100億円、営業利益が同69%増の390億円だが、これを達成したもようだ。
受注も前期を3割超上回る5000億円弱を確保したようで、今期もそれをやや上回る水準が見込まれるという。
人手不足やネット通販の持続的な成長で国内の物流現場では繁忙感が強く、倉庫内の仕分け・搬送といった業務の効率化が急務であるため、同社製の物流自動機器に対する引き合いは活発となっている。
海外でも中国の工場でスマートフォンや車載モニター関連を中心に生産ライン自動化への投資意欲が旺盛な状況にある。
米中などの貿易摩擦は交渉によって解決される可能性が高く、それによって貿易不均衡の拡大ペースが従来よりも緩やかになれば、世界経済の中長期的な見通しはより明るくなり、世界的な物流拡大期間の長期化と物流投資の長期的な拡大に展望が開ける。
現在株価のPERは18年3月期会社予想ベースで27.4倍であり、業績見通しの良好さを考えれば、同社株の上値余地は十分にあるだろう。
19年3月期業績見通しの観測記事が同社株価に及ぼす効果は限定的とみられるが、相場全体が持ち直せばダイフク株も上昇を再開すると予想される。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(24573.04、+212.90)
・ナスダックは上昇(7156.29、+49.64)
・1ドル107円10-20銭
・VIX指数は低下(16.56、-0.85)
・SOX指数は上昇(1332.52、+3.12)
・米小売売上高(3月)は4カ月ぶりプラス
・シリア情勢への懸念後退
・日銀が大規模緩和継続
・日経平均は上昇(21835.53 、+56.79)
・ファナック (T:6954)、IoT基盤機能拡充、ユーザーがアプリ開発
・東レ (T:3402)、服に貼れる太陽電池、アイロンもOK、理研と開発
☆前場のイベントスケジュール
・11:00 中・鉱工業生産指数(3月) 6.4% 6.2%
・11:00 中・小売売上高(3月) 9.7% 9.4%
・11:00 中・GDP(1-3月) 6.8% 6.8%
・11:00 中・固定資産投資(除農村部)(3月) 7.7% 7.9%
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■株式見通し:日米首脳会談の行方を見極め
■決算チェック:ダイフクの19年3月期営業利益は1割増の公算、市場予想下回るが上振れ余地も
■前場の注目材料:ファナック、IoT基盤機能拡充、ユーザーがアプリ開発
■日米首脳会談の行方を見極め
17日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。
16日の米国市場ではNYダウが200ドルを超える上昇となった。
米英仏がシリアに軍事攻撃を実施したものの、一先ず懸念が一服した格好。
また、3月小売売上高が予想を上振れたほか、主要企業決算も好感されている。
シリア問題については織り込まれているほか、小売売上高についても上振れが予想されており、米株高の反応は限られよう。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の21810円だった。
市場の注目は17日から18日の首相訪米による日米首脳会談となる。
北朝鮮問題を除くと、日米FTA(2国間自由貿易協定)交渉開始要求や為替・金融政策に批判的な言及が米国側からあった場合、為替の円高進行や株式市場がネガティブに受け取る可能性がある。
また、安倍首相の内閣支持率にも影響を与えることにもなるだけに注目度は大きい。
会談の行方を見極めたいとするムードになりそうだ。
また、昨日は日経平均の底堅さが意識されたものの、物色は内需・ディフェンシブであり、上昇ほど強い印象はない。
一方で、マザーズ指数が3%近く下落するなど、中小型株には利益確定の流れが強まっていた。
そのため、マザーズが本来のセンチメントを現している可能性がある。
先物主導のインデックス売買に振らされやすく、インデックス絡みの商いでトレンドが強まる展開はあるだろうが、足元では慎重姿勢が増えそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ダイフクの19年3月期営業利益は1割増の公算、市場予想下回るが上振れ余地も
物流機器大手ダイフク (T:6383)の19年3月期営業利益は前期推定比で1割弱増の420億円程度になる見通しと報じられている。
市場コンセンサスの490億円を下回る。
18年3月期業績については、会社計画で売上高が前期比28%増の4100億円、営業利益が同69%増の390億円だが、これを達成したもようだ。
受注も前期を3割超上回る5000億円弱を確保したようで、今期もそれをやや上回る水準が見込まれるという。
人手不足やネット通販の持続的な成長で国内の物流現場では繁忙感が強く、倉庫内の仕分け・搬送といった業務の効率化が急務であるため、同社製の物流自動機器に対する引き合いは活発となっている。
海外でも中国の工場でスマートフォンや車載モニター関連を中心に生産ライン自動化への投資意欲が旺盛な状況にある。
米中などの貿易摩擦は交渉によって解決される可能性が高く、それによって貿易不均衡の拡大ペースが従来よりも緩やかになれば、世界経済の中長期的な見通しはより明るくなり、世界的な物流拡大期間の長期化と物流投資の長期的な拡大に展望が開ける。
現在株価のPERは18年3月期会社予想ベースで27.4倍であり、業績見通しの良好さを考えれば、同社株の上値余地は十分にあるだろう。
19年3月期業績見通しの観測記事が同社株価に及ぼす効果は限定的とみられるが、相場全体が持ち直せばダイフク株も上昇を再開すると予想される。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(24573.04、+212.90)
・ナスダックは上昇(7156.29、+49.64)
・1ドル107円10-20銭
・VIX指数は低下(16.56、-0.85)
・SOX指数は上昇(1332.52、+3.12)
・米小売売上高(3月)は4カ月ぶりプラス
・シリア情勢への懸念後退
・日銀が大規模緩和継続
・日経平均は上昇(21835.53 、+56.79)
・ファナック (T:6954)、IoT基盤機能拡充、ユーザーがアプリ開発
・東レ (T:3402)、服に貼れる太陽電池、アイロンもOK、理研と開発
☆前場のイベントスケジュール
・11:00 中・鉱工業生産指数(3月) 6.4% 6.2%
・11:00 中・小売売上高(3月) 9.7% 9.4%
・11:00 中・GDP(1-3月) 6.8% 6.8%
・11:00 中・固定資産投資(除農村部)(3月) 7.7% 7.9%
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