11日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい
・日経平均は大幅続伸、米株高を追い風に22500円水準上抜け
・ドル・円はもみあい、仕掛け的な売りも
・値上がり寄与トップはKDDI (T:2702)、同2位は東エレク (T:6997)
■日経平均は大幅続伸、米株高を追い風に22500円水準上抜け
日経平均は大幅続伸202.58円高の22699.76円(出来高概算8億4000万株)で前場の取引を終えている
10日の米国市場でNYダウは6日続伸し、196ドル高となった4月消費者物価指数が市場予想を下回り、利上げ加速への警戒感が和らいだ円相場はやや強含んだが1ドル=109円台を維持しており、本日の日経平均は米株高を好感して76円高からスタートした朝方には22714.29円(217.11円高)まで上昇する場面があり、その後も堅調な展開となったオプションSQ(特別清算指数)通過に加え、節目の22500円水準を明確に上抜けたことから、先物の買い戻しやインデックスに絡んだ買いが入った好決算銘柄を物色する動きも活発だった
個別では、東エレク (T:6997)、ファナック (T:7952)といったハイテク株やソフトバンクG (T:9433)の堅調ぶりが目立ち、その他売買代金上位もマネックスG (T:8035)、任天堂、武田薬
など全般上昇決算発表銘柄では、KDDI (T:2702)、スズキ、パナソニック、太陽誘電などが買いを集めた一方、トヨタ自が3日ぶりに反落したほか、東海カーボや花王は小安い第1四半期が減益となった楽天は4%超下げたセクターでは、精密機器、電気機器、機械などが上昇反面、ゴム製品、繊維製品、非鉄金属などが軟調だった
円安一服や資源高によるコスト増懸念などが上値を抑える要因として意識されるが、足元堅調な欧米株に比べた出遅れ感が日本株への資金流入を促しているようだ前日終値ベースで日経平均の予想PER(株価収益率)は13倍台半ばにとどまっており、バリュエーション面で水準訂正の余地が大きいとの見方は多い企業による業績予想も想定為替レートなどで保守的な面があり、決算発表一巡後は業績上振れも織り込む流れとなる可能性があるなお、本日は800社前後が決算発表を予定しており、週末を挟み決算を受けた物色は活発となるだろう
一方、新興市場ではマザーズ指数、日経ジャスダック平均は3日続落して前場を折り返した引き続き市場の関心が主力大型株に向かっているうえ、マザーズ市場ではミクシィやSOSEIといった時価総額上位銘柄が決算を受けて売られており、積極的には手掛けづらい状況と言えるしかし、ジャスダック主力ではマクドナルドなど業績好調な企業も多く、個別対応が必要になってくるだろう
■ドル・円はもみあい、仕掛け的な売りも
11日午前の東京市場で、ドル・円はもみあい仕掛け的な大口の売りでやや値を下げたが、109円前半を維持した
ドル・円は、材料難のなか週末の調整を中心とした取引が続いた10時ごろに仕掛け的な売りで30銭程度下げたが、その後は109円40銭付近に回復ただ、米10年債利回りが2.96%台の低水準で、ドルの買戻しは小幅にとどまった
ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いで、日本株高継続への思惑から目先は円売りが強まる可能性があろうまた、米株式先物のプラス圏推移もドル買いを誘発しよう反面、今晩の調整売りも警戒され、ドル買いは限定的となりそうだ
ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円20銭から109円57銭、ユーロ・円は130円21銭から130円55銭、ユーロ・ドルは1.1911ドルから1.1921ドルで推移した
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・日本ケミコンや河合楽など12銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはKDDI (T:2702)、同2位は東エレク (T:6997)
■経済指標・要人発言
・トランプ米大統領
「北朝鮮の金委員長との会談は成功すると思う」
☆後場の注目スケジュール☆
特になし
<FA>
・日経平均は大幅続伸、米株高を追い風に22500円水準上抜け
・ドル・円はもみあい、仕掛け的な売りも
・値上がり寄与トップはKDDI (T:2702)、同2位は東エレク (T:6997)
■日経平均は大幅続伸、米株高を追い風に22500円水準上抜け
日経平均は大幅続伸202.58円高の22699.76円(出来高概算8億4000万株)で前場の取引を終えている
10日の米国市場でNYダウは6日続伸し、196ドル高となった4月消費者物価指数が市場予想を下回り、利上げ加速への警戒感が和らいだ円相場はやや強含んだが1ドル=109円台を維持しており、本日の日経平均は米株高を好感して76円高からスタートした朝方には22714.29円(217.11円高)まで上昇する場面があり、その後も堅調な展開となったオプションSQ(特別清算指数)通過に加え、節目の22500円水準を明確に上抜けたことから、先物の買い戻しやインデックスに絡んだ買いが入った好決算銘柄を物色する動きも活発だった
個別では、東エレク (T:6997)、ファナック (T:7952)といったハイテク株やソフトバンクG (T:9433)の堅調ぶりが目立ち、その他売買代金上位もマネックスG (T:8035)、任天堂、武田薬
など全般上昇決算発表銘柄では、KDDI (T:2702)、スズキ、パナソニック、太陽誘電などが買いを集めた一方、トヨタ自が3日ぶりに反落したほか、東海カーボや花王は小安い第1四半期が減益となった楽天は4%超下げたセクターでは、精密機器、電気機器、機械などが上昇反面、ゴム製品、繊維製品、非鉄金属などが軟調だった
円安一服や資源高によるコスト増懸念などが上値を抑える要因として意識されるが、足元堅調な欧米株に比べた出遅れ感が日本株への資金流入を促しているようだ前日終値ベースで日経平均の予想PER(株価収益率)は13倍台半ばにとどまっており、バリュエーション面で水準訂正の余地が大きいとの見方は多い企業による業績予想も想定為替レートなどで保守的な面があり、決算発表一巡後は業績上振れも織り込む流れとなる可能性があるなお、本日は800社前後が決算発表を予定しており、週末を挟み決算を受けた物色は活発となるだろう
一方、新興市場ではマザーズ指数、日経ジャスダック平均は3日続落して前場を折り返した引き続き市場の関心が主力大型株に向かっているうえ、マザーズ市場ではミクシィやSOSEIといった時価総額上位銘柄が決算を受けて売られており、積極的には手掛けづらい状況と言えるしかし、ジャスダック主力ではマクドナルドなど業績好調な企業も多く、個別対応が必要になってくるだろう
■ドル・円はもみあい、仕掛け的な売りも
11日午前の東京市場で、ドル・円はもみあい仕掛け的な大口の売りでやや値を下げたが、109円前半を維持した
ドル・円は、材料難のなか週末の調整を中心とした取引が続いた10時ごろに仕掛け的な売りで30銭程度下げたが、その後は109円40銭付近に回復ただ、米10年債利回りが2.96%台の低水準で、ドルの買戻しは小幅にとどまった
ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いで、日本株高継続への思惑から目先は円売りが強まる可能性があろうまた、米株式先物のプラス圏推移もドル買いを誘発しよう反面、今晩の調整売りも警戒され、ドル買いは限定的となりそうだ
ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円20銭から109円57銭、ユーロ・円は130円21銭から130円55銭、ユーロ・ドルは1.1911ドルから1.1921ドルで推移した
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・日本ケミコンや河合楽など12銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはKDDI (T:2702)、同2位は東エレク (T:6997)
■経済指標・要人発言
・トランプ米大統領
「北朝鮮の金委員長との会談は成功すると思う」
☆後場の注目スケジュール☆
特になし
<FA>