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前場に注目すべき3つのポイント~日経平均は2万円の攻防に

発行済 2019-01-15 08:35
更新済 2019-01-15 08:40
前場に注目すべき3つのポイント~日経平均は2万円の攻防に
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15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■株式見通し:日経平均は2万円の攻防に
■前場の注目材料:久光薬、3Q営業利益22%減、コンセンサスの範囲内
■豊田織、電動過給器、24年めど開発、電動車普及に備え


■日経平均は2万円の攻防に

15日の日本株市場は、やや利食い優勢の相場展開になりそうだ。
14日の米国市場は下落。
中国の昨年12月貿易統計で輸出入が予想外に減少し、世界的な経済減速に発展するとの懸念からアジア・欧州株がほぼ全面安となったことが嫌気された。
また、米政府機関の一部閉鎖が過去最長を更新していることも不安要因となっている。
この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比225円安の20095円。
円相場は1ドル108円10銭台とやや円高に振れて推移している。


中国の貿易は輸出と輸入の両方が予想外に減少し、貿易戦争と景気減速の影響を浮き彫りにした。
シカゴ先物は安いところで節目の2万円を下回る局面もみられており、日経平均は2万円の攻防といった流れになりそうだ。
また、英下院は15日、メイ首相が欧州連合(EU)と合意した離脱協定案を採決する。
否決の公算が大きいということは想定内ではあるが、市場反応は予想できていないため、模様眺めムードが強まりやすいだろう。


もっとも、日経平均は昨年後半の安値との2番底形成は意識されていることもあり、2万円割れでは押し目拾いのスタンスに向かいやすいことも考えられる。
昨年末の下落局面で需給整理は進捗していることもある。
また、決算発表が今後本格化する中で、積極的な売買は手控えられていることもあり、目先的な調整局面に対して、市場は冷静に見極めることになりそうだ。


また、日米ともに昨年末にかけての節税対策に伴う売りがなくなり、1月はこのバイアスがなくなることにより上昇するといった、アノマリー効果が大きいと考えられる。
マザーズ指数の堅調さが目立っているが、昨年12月25日の年内受け渡し最終日に安値を付けていることからも、換金売りの影響だったことが窺える。
そのため需給面での重石がなくなったことにより、上昇しやすい需給状況ともいえる。
イレギュラー的に下げていた銘柄も多く、業績に安心感のある銘柄や、テーマ性のある中小型株については、しばらく値幅取り狙いの資金流入が活発化しそうだ。



■久光薬、3Q営業利益22%減、コンセンサスの範囲内

久光薬 (T:4530)は11日、第2四半期決算を発表。
売上高が前年同期比6.4%減の1025.74億円、営業利益が同22.9%減の159.41億円だった。
主力の医療用医薬品が薬価引き下げや後発薬の台頭で苦戦。
「サロンパス」など一般用医薬品は伸びたが、医療用の不振を補えなかった。
通期計画に対する進捗率は66%だが、コンセンサスの想定範囲内だろう。



■前場の注目材料

・日経平均は上昇(20359.70、+195.90)
・日銀のETF購入
・企業業績改善への期待感
・トランプ米大統領が中国と通商合意に自信

・ダイキン (T:6367)管理職も教育、人事制度、AI・IoT理解促進
・豊田織 (T:6201)電動過給器、24年めど開発、電動車普及に備え
・NTTデータ (T:9613)工場データ、出力容易に、ファナック (T:6954)IoT基盤用アプリ
・ビケンテクノ (T:9791)シンガポール社買収、プール管理開拓
・富士フイルム (T:4901)創薬支援用の細胞発売、中枢神経系

☆前場のイベントスケジュール


・特になし

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