5日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:TOPIX型選好かハイテク株へのシフトを見極め■前場の注目材料:昭電工、19年12月期営業益1800億円強との観測、サプライズなし■ディスコ、新工場建設、半導体製造装置、広島・呉に最大規模 500億円投資■TOPIX型選好かハイテク株へのシフトを見極め5日の日本株市場は、米株高を材料視するものの、引き続きこう着感の強い相場展開が続きそうである。
4日の米国市場は、NYダウが175ドル高となった。
先週の良好な経済統計を受けて、FRBによる利上げ一時停止の方針に懐疑的な見方が広がり、今週の連銀高官の講演内容を見極めたいとの思惑から売りが先行。
その後は引け後に予定される検索大手アルファベットの決算への期待から、ハイテク主導で切り返す格好となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の20880円。
円相場は1ドル109円90銭台で推移している。
アルファベットの決算については、売上高、一株利益ともに予想を上振れたものの、時間外取引で3%を超える下落となっており、波及効果は期待しづらいところである。
ただし、為替市場での円安基調が下支えとなりそうであり、相場全体の底堅さは意識されやすいと考えられる。
昨日はTOPIX型のインデックス売買を中心に強含みの動きをみせていたが、まずはこの流れが続くのかを見極めたいところである。
リバランス中心であるため、再びハイテク株へのシフトとなるようだと、昨日堅調だった資源や金融、医薬品セクターは手掛けづらくなりそうだ。
その他、決算発表が本格化しているが、昨日発表のところではサプライズ的な決算はなく、中小型株の決算を手掛かりとした個別物色が中心になりやすい。
その他、昨日もサンバイオ (T:4592)がストップ安比例配分となった。
値幅制限が倍になっているが完全合致とはならず、需給懸念は根強いだろう。
とはいえ、好業績に対する物色が活発な他、その他のマザーズ銘柄への物色もみられており、全体の需給悪化懸念から、個別の需給懸念との見方に落ち着いてきている。
目先的には決算を手掛かりとした日替わり物色が活発化することになろう。
■昭電工、19年12月期営業益1800億円強との観測、サプライズなし昭電工 (T:4004)の2018年12月期の営業利益は前期比2.3倍の1800億円強になったもようだとの観測が報じられている。
会社計画(1700億円)を上回り、2期連続で過去最高となる。
ただし、市場コンセンサスは1880億円程度であり、材料視されるもののサプライズ感はないだろう。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(20883.77、+95.38)・NYダウは上昇(25239.37、+175.48)・ナスダック総合指数は上昇(7347.54、+83.67)・SOX指数は上昇(1293.88、+6.48)・VIX指数は低下(15.73、-0.41)・シカゴ日経225先物は上昇(20880、大阪比+30)・1ドル109円80-90銭・日銀のETF購入・企業業績改善への期待感・ディスコ (T:6146)新工場建設、半導体製造装置、広島・呉に最大規模 500億円投資・京セラ (T:6971)欧州2社買収、セラミックス製造拠点確保・日野自 (T:7205)インドネシアで倍増、商用車販売、地域特性対応・堀場製 (T:6856)計測機にサイバー対策、車向け技術活用、侵入・データ改ざん防止・みらかHD (T:4544)セルメスタ買収、「未病」対処など開拓☆前場のイベントスケジュール・09:30 メスター米クリーブランド連銀総裁が討論会出席(経済見通しと金融政策)・09:30 豪・12月貿易収支(予想:+22.25億豪ドル、11月:+19.25億豪ドル)・09:30 豪・12月小売売上高(前月比予想:0.0%、11月:+0.4%)
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