5日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:利食い先行も全人代を見極めで底堅く■前場の注目材料:TBSHD、19年3月期純利益予想を上方修正、配当増額修正■ノリタケ、SOFCで新会社設立、TOTOなど4社、“グループ”の技術集結■利食い先行も全人代を見極めで底堅く5日の日本株市場は、米株安の流れから利食い先行となろうが、その後は底堅さが意識されよう。
4日の米国市場では、NYダウが206ドル安となった。
米中交渉の合意が近いとの報道を受けて買いが先行したが、その後は今後の動向を見極めたいとの思惑から、下げに転じている。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円安の21685円。
円相場は1ドル111円70銭台で推移している。
昨日は米中通商協議について、3月27日頃に予定されている米中首脳会談で正式な合意が結ばれる可能性も出てきたと報じられており、この報道をきっかけにグローベックスの米株先物は朝方に100ドル近く上昇していた。
これを手掛かりに日経平均は21800円を回復していた面もあり、まずは米株安の流れは利食いにつながりやすいところである。
しかし、昨日の東証1部の出来高は11億株台、売買代金は2兆1000億円台と依然として商いは膨らみづらい需給状況が続いている。
楽観視はできないとはいえ、こういった流れから買い方は慎重姿勢となり、ポジションがロングに大きく傾きづらいだろう。
一方で、米中通商協議への合意期待によって、売り方の買い戻しの動きが続いていたことになる。
利食い優勢から下値で買い戻せる格好であり、結果的には底堅さが意識されやすい。
改めて売り直す流れにはなりづらいだろう。
また、今日から中国では全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕する。
最悪の事態を回避したこともあり、2019年経済成長目標や政策等に期待が高まる格好となっている。
ポジションを大きく傾ける動きはなく、方向性としては売りに傾いているポジションの圧縮といった格好であろう。
緩やかなリバウンド基調が継続している中であり、買い方は押し目拾いのスタンスといったところである。
■TBSHD、19年3月期純利益予想を上方修正、配当増額修正TBSHD (T:9401)は4日、2019年3月期業績予想の修正を発表。
純利益は従来の175億円から245億円に上方修正している。
保有資産を戦略投資に活用するため、投資有価証券売却益を特別利益に計上。
また、期末配当予想を1円増額し、1株当たり17円に増額修正している。
年間配当金は33円となる。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(21822.04、+219.35)・SOX指数は上昇(1363.25、+0.12)・米原油先物は上昇(56.59、+0.79)・米長期金利は低下・米中貿易戦争終結への期待感・日銀のETF購入・JR東日本 (T:9020)「ワンマン列車」拡大、カメラで安全確認・ノリタケ (T:5331)SOFCで新会社設立、TOTO (T:5332)など4社、“グループ”の技術集結・川重 (T:7012)8万時間無事故達成、ヘリ・固定翼機、社内飛行で大記録・ブラザー (T:6448)国内販売権取得、英子会社の産業印刷機器・大塚家具 (T:8186)、中国に活路 久美子氏、再建主導へ意欲☆前場のイベントスケジュール・09:30 豪・10-12月期経常収支(予想:-92億豪ドル、7-9月期:-107億豪ドル)・10:45 中・2月財新サービス業PMI(予想:53.5、1月:53.6)
<SF>