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注目銘柄ダイジェスト(前場):スルガ銀、エスクローAJ、Jフロントなど

発行済 2019-04-10 12:16
更新済 2019-04-10 12:21
© Reuters.  注目銘柄ダイジェスト(前場):スルガ銀、エスクローAJ、Jフロントなど

KDDI (T:9433):2377円(-35.5円)続落。

JPモルガン証券では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も3200円から2400円に引き下げている。

2019年に通信業界は2つのネガティブイベントを控えており、業績予想を下方修正しているもようだ。

NTTドコモ (T:9437)による通信料金の引き下げと、楽天モバイルのMNO事業参入などを懸念視している。

Jフロント (T:3086):1316円(+57円)大幅反発。

前日に前2月期の決算を発表している。

営業利益は409億円で前期比17.5%減益、2月末に下方修正した数値396億円をやや上回る着地に。

今期は485億円で同18.6%増益の見通し、市場予想を30億円程度上回っている。

IFRS適用に伴う押し上げ効果が35億円程度の上値乗せ要因となるもよう。

決算サプライズは乏しいものの、説明会では中計目標達成に向けた強い意志なども表明されており、評価が高まる要因となっているようだ。

エスクローAJ (T:6093):296円(+25円)急伸。

前日に前2月期の決算を発表、営業利益は3.8億円で前期比45.6%減益、2月の下方修正数値をやや上回る水準での着地となった。

また、今期は5.9億円で同53.0%増益と大幅増益に転じる見通しとなっている。

今期の収益回復見通しに加えて、自社株買いの発表も評価材料に。

発行済み株式数の4.72%に当たる200万株、5億円を上限としており、取得期間は4月10日から6月21日までとしている。

ミクロン精密 (T:6159):1336円(+49円)大幅に続伸。

19年8月期第2四半期累計(18年9月-19年2月)の営業利益を前年同期比129.5%増の5.89億円と発表している。

販売展開の強化を図るとともに、市場及び顧客の期待に合致した製品づくりを追求したことが奏功した。

また、全社的なコスト削減の実施に取り組んだことも利益を押し上げた。

通期予想は前期比15.7%増の11.15億円で据え置いた。

進捗率は52.8%。

スルガ銀 (T:8358):593円(+76円)急反発。

ノジマ (T:7419)、りそなHD (T:8308)、SBI (T:8473)、新生銀行 (T:8303)など4陣営と支援の交渉に入ったことが分かったと報じられている。

ノジマは同行の株式を5%弱取得したもようであるほか、SBIとは出資を視野に、りそな銀行とは業務提携を軸に交渉しているようだ。

交渉は長期化する可能性があるともされているが、不正融資で失った信頼回復に向けた動きの本格化を評価する流れが先行へ。

ラクオリア創薬 (T:4579):1613円(+11円)大幅に3日ぶり反発。

グレリン受容体作動薬について、韓国での特許査定の連絡を受けたと発表している。

これにより、日本、米国、欧州に続く知的財産権が強化されることとなる。

グレリン受容体作動薬は、経口投与可能な低分子化合物で、がんに伴う悪液質による食欲不振の改善や体重減少の抑制に有効であることが動物で確認されているという。

特許査定に加え、バイオ関連銘柄を物色する流れも買いを後押ししているようだ。

TKP (T:3479):3660円(+75円)大幅に反発。

19年2月期の営業利益を従来予想の40.04億円から42.89億円(前期実績34.49億円)に上方修正している。

企業の「働き方改革」への取り組みの活発化で、プロジェクトオフィスなど短~中期での利用需要が増加した。

また、企業のパーティーなどのイベント開催数や試験会場としての利用需要も増加し、利益拡大に寄与した。

1月7日に付けた年初来高値(3865円)が視野に入ってきたことも買いを後押ししているようだ。

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