15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:21000円固めから21300円処を意識したスタンスに■前場の注目材料:リクルートHD、19年3月期営業益2330億円、期初計画を上回っての着地■近鉄GHD (T:9041)戦略投資800億円、夢洲アクセス・観光再構築■21000円固めから21300円処を意識したスタンスに15日の日本株市場は米株高の流れから自律反発が意識されるが、買い一巡後はこう着感の強い相場展開が続きそうである。
14日の米国市場ではNYダウが207ドル高となった。
トランプ大統領が6月下旬に開催予定の主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、米中首脳会談を予定していることが報じられたほか、同氏が米中協議の合意に自信を示し、貿易摩擦問題への懸念後退から買いが先行。
ハイテク株主導で買い戻しの展開となっている。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円高の21135円。
円相場は1ドル109円60銭台で推移している。
一先ず米株高が安心感につながろう。
しかし、トランプ大統領のツイッター発言については昨日の段階で織り込まれており、日経平均も安値からは300円程度下げ渋る展開ではあった。
グローベックスのNYダウ先物では100ドル高程度を織り込んでいたこともあり、積極的に買い上がる流れにはなりづらいところである。
とはいえ、日経平均は3月安値水準である21000円の節目を割り込み、一目均衡表では雲下限を割り込んでいる。
売り一巡後の下げ渋りにより21000円は回復してきているが、本日以降、この水準が抵抗にならずに明確にリバウンドをみせてくるかが注目される。
再び21000円処での底堅さがみられてくるようだと、決算発表が一巡したこともあり、業績面を手掛かりとした見直しの動きは次第に出てくることが期待されやすい。
また、6月下旬に大阪市で開かれるG20首脳会議で、トランプ大統領と中国の習近平国家主席が会談する可能性が高いとし、そこまで長引くことが警戒されそうである。
一方で、警戒感が根強い流れとしても、トランプ大統領のツイッター発言などには次第に冷静な見方も出てくることが考えられ、日中の荒い値動きについては落ち着きをみせてくることが期待される。
テクニカル面では5日線に上値を抑えられており、同線が位置する21300円近辺が目先の抵抗。
一目均衡表の雲上限が21350円処に位置しており、21000円固めから21300円処を意識したスタンスになろう。
また、指数インパクトの大きいところではソフトバンクG (T:9984)が1万円の大台を割り込んでおり、シグナルが悪化傾向にある。
1万円固めをみせてくるようだと、日経平均の底堅さも意識されやすいだろう。
■リクルートHD、19年3月期営業益2330億円、期初計画を上回っての着地リクルートHD (T:6098)が発表した2019年3月期業績は、売上高が前期比6.3%増の2兆3107.56億円、営業利益が同16.3%増の2230.90億円だった。
期初計画の2100億円を上回っての着地。
求人検索サイトの米インディードや米グラスドアを含む「HRテクノロジー事業」、飲食などの販促や人材紹介の「メディア&ソリューション事業」が好調。
■前場の注目材料・NYダウは上昇(25532.05、+207.06)・ナスダック総合指数は上昇(7734.49、+87.47)・シカゴ日経225先物は上昇(21135、大阪比+105)・SOX指数は上昇(1442.83、+33.88)・VIX指数は低下(18.06、-2.49)・米原油先物は上昇(61.78、+0.74)・日銀のETF購入・追加金融緩和への期待・消費増税の延期観測・株安局面での自社株買い・日産自 (T:7201)中計下方修正、米国事業など立て直し、「3年で元に戻す」・近鉄GHD (T:9041)戦略投資800億円、夢洲アクセス・観光再構築・トーエネク (T:1946)太陽光パネル、ドローン検査、カメラで欠陥特定、測定効率化・コスト減・IHI (T:7013)CO2からメタン製造、排出減らし工場燃料などに、シンガポールに設置・カシオ (T:6952)21年度売上高目標3600億円、アシックス (T:7936)と健康分野提携☆前場のイベントスケジュール・11:00 中・4月鉱工業生産(前年比予想:+6.5%、3月:+8.5%)・11:00 中・4月小売売上高(前年比予想:+8.6%、3月:+8.7%)
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