19日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:反発も自律反発の域は脱せず■前場の注目材料:メルカリ、19/6期最終赤字120億円観測、コンセンサス範囲内■曙ブレーキ、200億円調達、再生ファンド出資、財務体質の改善加速■反発も自律反発の域は脱せず19日の日本株市場は、米国市場の底堅い値動きを背景に、先日の大幅な下げに対する自律反発が意識されやすい。
18日の米国市場では売りが先行したが、NY連銀総裁が経済悪化の兆候を確認した場合、米連邦準備制度理事会(FRB)は迅速に行動すべきと利下げに積極的な姿勢を示し、上昇に転じている。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比120円高の21130円。
円相場は1ドル107円20銭台で推移している。
自律反発の域は脱せないものの、日経平均は21000円固めの動きが期待される。
NYダウは3ドル高と小幅な上昇ではあるが、取引終了後に決算を発表したマイクロソフトは、一株利益、売上高ともに予想を上振れ、時間外取引で上昇して推移。
また、台湾積体電路製造(TSMC)が決算発表で先行きの業績に前向きな見方を示したことが好感され、半導体製造装置株が上昇していることも安心感につながる。
もっとも、昨日の日経平均は400円を超える大幅な下げながら出来高は12億株台、売買代金は2.1兆円と辛うじて2兆円を上回った程度であり、一気にポジションを圧縮するといった狼狽売りではなく、模様眺めムードが強く、指値状況が薄い中で、断続的なインデックス売りに押された格好。
今後は国内でも決算シーズンとなるため、より様子見姿勢が強まりやすくなることから、不安定な相場展開が続きそうである。
テクニカル的には一目均衡表では雲下限に接近しており、想定内の自律反発といったところであり、自律反発狙いの買いも勢いはないだろう。
また、積極的にポジションを取りづらい中では、決算等を手掛かりとした短期的な値幅取り狙いの売買が中心となり、日替わり的な売買にとどまりそうである。
週末要因からオーバーナイトのポジションを取りに行く参加者も限られる中、反発も不安定な相場展開が続きそうである。
■メルカリ、19/6期最終赤字120億円観測、コンセンサス範囲内メルカリ (T:4385)の2019年6月期の連結最終損益は、120億円程度の赤字になったもようとの観測が報じられている。
コンセンサスは125-130億円の赤字を見込んでおり、コンセンサスの範囲内であろう。
同社は利益確保より将来の成長を重視するとして、米国事業やスマートフォン決済に先行投資を続けている。
■前場の注目材料・NYダウは上昇(27222.97、+3.12)・ナスダック総合指数は上昇(8207.24、+22.04)・シカゴ日経225先物は上昇(21130、大阪比+120)・SOX指数は上昇(1526.97、+23.10)・VIX指数は低下(13.53、-0.44)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・日銀追加金融緩和への期待・株安局面での自社株買い・米早期利下げ観測・島津製 (T:7701)AIで研究所作業を完全自動化へ、計画から検証まで・曙ブレーキ (T:7238)200億円調達、再生ファンド出資、財務体質の改善加速・Jフロント (T:3086)ポリ袋、植物由来30%製品に・双日 (T:2768)バイオマス専焼発電に挑む、日本製紙と協業・長瀬産 (T:8012)MRI撮影時間3割短縮、イスラエル社のソフト販売・伊藤忠 (T:8001)独占輸入販売権、英キャスキッドソン☆前場のイベントスケジュール・特になし
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