26日の日経平均は4日ぶり反落。
98.40円安の21658.15円(出来高概算9億2000万株)で取引を終えた。
25日の米国市場は、主要企業の予想下回る決算発表が相次ぐ中、利益確定の流れが優勢となっており、日本株市場も前日までの上昇に対する利益確定の流れが優勢となった。
小幅に反落して始まった日経平均は、決算内容が嫌気されたオムロン (T:6645)のほか、前日に強い値動きを見せていたハイテク株の一角が利食いに押される格好となり、日経平均は一時21590.66円まで下げ幅を広げる局面もみられた。
ただし、5日線レベルでの底堅さが意識される格好から、21600円処での底堅い値動きが続いた。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1400を超えており、全体の6割を占めている。
セクターでは非鉄金属、輸送用機器、機械、繊維、ゴム製品、証券が軟調。
半面、情報通信、医薬品、精密機器、陸運、その他金融がしっかり。
指数インパクトの大きいところでは、オムロンのほか、ファナック (T:6954)、日清粉G (T:2002)、東エレク (T:8035)、TDK (T:6762)が冴えない。
一方で、スプリントとTモバイルUSとの合併が近いと伝えられるなか、ソフトバンクG (T:9984)が堅調。
決算評価から中外薬 (T:4519)が下支えする格好。
昨日はアドバンテストの決算後の急動意により、ハイテク株へのショートカバーとみられる動きから、センチメント改善が期待された。
しかし、オムロンの決算を嫌気した弱い値動きによって、決算に対する慎重姿勢が強まりやすいところである。
来週は980社、翌週には1500社ほどが予定されており、決算ラッシュに入る。
主力ハイテク株の決算も予定されているため、今週同様、アク抜けの流れに向かうことが出来るかを見極める必要があろう。
また、商いが膨らみづらい需給状況の中では、決算内容に過剰に反応しやすくなる。
一方で、資金の逃げ足も早まるため、特に個人主体の中小型株などの値動きは荒くなりやすいと考えられる。
そのほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)に市場の関心が集まりやすいだろうが、市場では0.25%の利下げがコンセンサスとなっている。
足元の良好な経済指標等からは、予想通りの結果で落ち着くことになりそうだ。
ただし、FOMC通過した後も、週末には米雇用統計など重要な経済指標の発表を控えていることもあり、方向感は掴みづらいと考えられる。
その他、FOMC前に開催される日銀政策決定会合については、サプライズは期待しづらいだろう。