ウェイト・ウォッチャーズは7日、堅調な会員数増加を基に業績予想を上方修正すると共に、予想EPSを上回ったことから株価は急騰した。
同社は通年業績予想を上方修正し、通年予想EPSをコンセンサス予想の1.52ドルを上回る1.55~1.70ドルのレンジに修正した。これにより、ウェイト・ウォッチャーズ (NASDAQ:WW)株価は約40%高となった。
しかし同社第2四半期EPSは予想を上回った一方、同売上高はコンセンサス予想を下回るという一様でない決算報告であった。
予想EPS:65セントに対し、EPS:78セント。予想売上高:3億7610万ドルに対し、売上高:3億6900万ドルとなった。
今年初め、単なるダイエットの会社からウェルネスの会社へシフトしつつあることを消費者に訴えることができず、会員数の成長が伸び悩んでいた。今四半期はマーケティングに注力し、会員数の成長を安定化させたことでEPSが期待を上回った。
ウェイト・ウォッチャーズの総会員数は、前年第2四半期の450万人から460万人へ増加している。会員数成長の安定化傾向はアナリストからの評価を上げたが、一部のアナリストは同社はまだ危機を脱していないと指摘している。
オッペンハイマーファンズは顧客へのメッセージの中で、「予想を下回る年前半の会員数成長が忌避され、ウェイト・ウォッチャーズ株価は高値を更新するような動きを全く見せず、史上最安値に近い値で推移している」と述べ、「改善した第2四半期決算報告を精査したところ、我々は同社が危機を脱したと自信を持って言える」と加えた。
同社株価の29.40ドルへの急騰は、年初来-26%というマイナスリターンを持ち直させる形となった。5月31日に16.71ドルと言う安値を記録した同社株は、年初来58%安となっていた。
同社の12ヶ月コンセンサス目標株価は、26.06ドルとなっている。