20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:週末に向けてカバーの流れが優勢に■前場の注目材料:串カツ田中HD、期末配17円増 年30円配に■三菱重、長崎造船所内に新工場、航空エンジン部品生産■週末に向けてカバーの流れが優勢に20日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。
19日の米国市場では、NYダウが249ドル高と続伸。
ロス米商務長官は中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ)に対する制裁措置の一部猶予の期間をさらに90日間延長すると明らかにしたことが材料視され、ハイテク株主導で上昇している。
この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の20635円。
円相場は1ドル106円60銭台とやや円安に振れて推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から小じっかりのスタートとなろうが、日経平均は7月下旬以降、連日で5日線を上回ったことがないため、こう着とはいえ5日線を上回っての推移がみられるようだと、心理的には安心感につながることになるだろう。
週末の金融イベントを控えていることもあり、カバーの流れが優勢になりそうだ。
もっとも、トランプ米大統領は米製品の輸出禁止措置などファーウェイ排除を続ける意向を示唆している。
商務長官が明らかにした90日間の猶予についてトランプ大統領は、これについて「私が判断する」と強調したと報じられている。
ツイッター発言等で振らされる可能性があることから、上値追いの流れにはなりづらい。
一方で需給面では下げづらいところである。
今週はカンザスシティ連銀主催による定例の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)のほか、先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)等を控えており、金融政策へ関心が集まりやすい。
米追加利下げへの思惑から足元では催促相場的に下げていた面もあったため、いったんは足元で傾いているポジションのカバーが意識されやすいと考えられる。
米追加利下げの可能性が高いとは言え、目先的には為替の円高修正も意識されやすい。
また、これまで警戒されていたVIX先物のショートポジションについても減少傾向にあるため、ショック的な下落への警戒は後退しており、全体としての底堅さが期待されるところであろう。
■串カツ田中HD、期末配17円増 年30円配に串カツ田中HD (T:3547)は、2019年11月期の期末配当を前期から17円増やし、30円にすると発表。
普通配当の15円に、6月の東証マザーズから東証1部への市場変更による記念配当15円を加えるとした。
あわせて、2万5000株(発行済み株式数の0.27%)、6000万円を上限に自社株買いを発表。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(20563.16、+144.35)・NYダウは上昇(26135.79、+249.78)・ナスダック総合指数は上昇(8002.81、+106.82)・シカゴ日経225先物は上昇(20635、大阪比+55)・1ドル106円60-70銭・SOX指数は上昇(1506.99、+27.74)・VIX指数は低下(16.88、-1.59)・米原油先物は上昇(56.21、+1.34)・株安局面での自社株買い・米追加利下げ期待・欧州中央銀行(ECB)が追加緩和検討・日銀のETF購入・豊和工 (T:6203)工作機械の中国生産撤退 国内集約、米・印に販売拠点検討・三菱重 (T:7011)長崎造船所内に新工場、航空エンジン部品生産・Vテク (T:7717)ウエハー検査装置VB買収、15億円で・日産自 (T:7201)横浜市と連携協定、都市ブランド向上・ホンダ (T:7267)ホテルなどと連携、旅先で2輪無料レンタル・コニカミノルタ (T:4902)IoT事業、3倍の2500億円規模に拡大へ☆前場のイベントスケジュール・10:30 豪準備銀行の8月理事会議事要旨公表
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